誰くらいでムキムキか
YouTubeで「ムキムキになりたくないから筋トレしたくない」に反論してるのがあった。
なれる物ならなってみろって。
テレビでも松本人志が同じ事を言ってたよ。
それって全然コミュニケーションになってなくて、相手に何も伝わってないと思ったのね。
「勉強したら東大に合格しちゃうから勉強しない」って言ってたとする。
これを言ってる人のほぼ100%は東大に合格しない。
でも一応、絶対に合格しませんとは言い切れなくて、本当に合格する人も中にはいるだろう。
だからそんなことあり得ませんじゃなく、出来る物ならやって見ろって言っちゃう。
いやいや、やらないって宣言してるのに、試しにやれって言ったってやるわけない。
やりもせずに合格出来ると確信してるわけで、確信してるのに試すわけがないんだよ。
まぁきっと東大に合格してしまうという確信を持ってる人は少ないだろう。
けど、ムキムキになっちゃうと言う確信を持ってる人はいっぱいいるって事なんだよ。
経験者は未経験者がどう思ってるのか想像する力が欠如しがちになる。
ムキムキになるのが怖くて筋トレしない人には、なれる物ならなってみろじゃ何も伝わらない。
誰々さんぐらいになるには3年、誰々さんぐらいで10年、それでも1年休めば元に戻ります。
何年も続けるつもりがないならムキムキどころかほぼ変化なしですよ、と一般論を言えば良い。
東大に入るには1日何時間の勉強を何年間することが最低でも必要ですって、一般論を言えば良い。
けどそれを言ったら、じゃぁ筋トレなんかしても意味ないって気づかれて逆にやらないけど。
うん、ほとんどの人に意味がないのに、意味あるかのように広めようとしすぎだね。
でもムキムキの人がトレーニング方法を語らないと説得力がない。
一般人にむけた、ムキムキになるわけじゃない筋トレを説明する時でも、ムキムキの人にやらせる。
女でも老人でも出来る無理のない運動を説明する場合でも、ムキムキの人にやらせる。
ムキムキじゃない人がやると何の効果もないように見える。
ムキムキの人がやると、ムキムキになっちゃうトレーニングに見える。
さてこのジレンマよ。
実際そのムキムキの人が紹介する誰でも出来るトレーニングなんて、たいした効果はない。
ムキムキの人はそんな生ぬるいトレーニングをしていない。
クリロナが腹筋にEMSを付けてるCMをみると、それを使えばクリロナになれると思っちゃう。
が、クリロナがEMSで鍛えてはいない。
YouTubeで運動を紹介する人だって、良い体じゃないと誰もみてくれない。
けど良い体になるためのトレーニングはもっとハードだから、YouTubeで紹介しても誰もやらない。
こういうことによって、少しの運動で体が変わるような誤解を生んでいる。
良い体の人が、誰にでも出来る運動を紹介し、この運動じゃたいして効きませんって言うわけない。
非常に効果があるのでやってみてください、って言っちゃうと良い体になれると誤解する。
だからやっぱり、効かない運動を効くって嘘をついて物を売る商売のエスカレートなんだろうな。
通販のグッズだけじゃなく、指導料で儲けてる人とか、YouTubeのビュー稼ぐ人も商売だ。
効かない物を売るために、自分は効く運動で体を鍛えて、嘘をついて商売してるんだ。
筋肉はみんなファックだ。