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そういえばうちの嫁も数ヶ月前に、何時から何時までは食わないって言ってたのよ。
それを聞いてあたしは、相撲取りが太るためにやってる手法だなって言ったらブチ切れてた。
あたしは16時間断食するのが流行ってることすら知らなかった。
んで最近YouTubeを見る機会が増えたので検索してみたら、オリラジ中田が熱弁していた。
が、正直この人は本が面白ければ嘘でも何でも紹介する人なんだと、軽蔑することになった。
と言うかむしろ、面白く読めるように嘘を織り交ぜた本なんじゃないかと、本まで疑ってしまった。
この動画を見て、オリラジも好きになるし紹介された本も好きになるって人もいるだろう。
あたしは逆に、オリラジはもう他の動画も見る価値ないなと思ったし、本もうさんくさく感じた。
おかしいところはいっぱいあるんだが、本がおかしいのかオリラジがおかしいのかはわからん。
まずこの人は、みんなが常識だと思ってる一日3食を覆す事にとても面白さを感じたらしい。
あたしも3食は多いと感じるし、そもそも1食はこれくらいだよって言う弁当や外食の量も多すぎる。
ただ、その文化が明治以降だけだから見たいな話を付ける必要はないと思ったのね。
それを言うんだったら人間が何十万年と生きてきた歴史のなかで、毎日まともに食えたのは最近だ。
そういうツッコミどころのある話は織り交ぜないで、これだけは正しいって言う主張が欲しい。
せっかく本当のことを少し言ってるかも知れないのに、嘘をいっぱい混ぜると全部嘘に聞こえる。
3食じゃいけない理由として、次は腸を休めようと言う話をする。
みんな寝てる間は食事してないわけだが、その程度の休憩じゃ足りないって話になっていく。
足りてるか足りてないか自分じゃわからない物を、足りないと断言してサプリを売るのが日本文化だ。
あなたも野菜不足だからビタミンを飲みなさいみたいな話を信用出来ない。
オリラジ的にはおそらく、休憩不足だから太るし病気になるし老いるみたいな話にしたいんだと思う。
まさに恐怖を煽って物を売ってる連中の手口そのもので不信感しかない。
そしてここで話は一転し、16時間断食すると魔法のスイッチが入る話になる。
ここまでは腸を休めないから、腸がブラックバイトだからダメだの話だった。
だから十分に休ませましょうって言う話だったのにいきなり、魔法の力でやせましょうになる。
どっちも断食だからつながってる話かと思っちゃうが全然つながってない。
腸を休めましょうの話はリセットで、次からは魔法のスイッチを入れましょうと言う別の話。
無関係な話だから、前の話が後の話の根拠にはならない。
その、3食はダメだよって話は無駄口だった。
魔法の力でやせるんだから、科学の力すなわちカロリーは無視しようと言う話になる。
16時間さえ何も食わなければ、あとは好きな物を好きなだけ食えば良いんだって事になる。
そして、やせるかどうかだけじゃなく、若さも維持出来るし病気にもならない。
良いことだらけ、悪いことなし、って言う話にするんだけど、それは実在しないのよ。
例えば血圧を上げる薬と下げる薬は存在するが、血圧をちょうど良くする薬はない。
良いことと悪いことは必ず足してゼロになる。
本のタイトルにも最強の薬って書いてるが、最強の薬は最悪の副作用があるのが現実だ。
こういう表現をする人にはサイエンスが欠如している。
だからこそ夢があり、ちょうどオリラジあたりが面白がって紹介したくなるんだろう。
あたしには逆に、力説しようとすればするほど、全く逆に不快になってしまう。
そしてここで、見た目が若いことで有名な荒木飛呂彦も16時間断食していると嘘をつく。
荒木飛呂彦が若いかどうかも疑問だが、勝手に名前を出して利用してるんだろうなと思った。
いや知らんよ、そういう健康法を何十年も続けた事を本人も隠してるかも知れない。
そういう事で、もしかしたら魔法のスイッチが、魔法とまでは行かない恩恵はあるかも知れない。
それを続けることで何か良いことがある人もいるかもしれない。
だとしてもこれは一風変わった健康法であり、健康法じゃ売れないからダイエットって売る。
何がエビデンスじゃ。
この一本の動画を見ただけで、なるほど世間の人はこういう人を求めてるのねと、納得した。
しくじり先生とかで、理科に関係ないことを話してる時は確かに面白かったよ。
文系の面白いは嘘が面白く、理系の面白いは真実が面白い。
どうやらこの人は真実を面白がるタイプではないし、見てる人も面白い嘘を求めてるんだろう。