栄養補助食品という言葉がバグってる
「プロテインはあくまで栄養補助食品」と言ってる人が多いので、もう少し考えて欲しい。
薬じゃないよって言いたいが為に出てきたのが、そう言う既存の言葉なんだと思うが。
国語として「栄養を補助する食品」って「店長を補佐する店員」と同じ構造になるじゃん。
「店長を補佐する店員」は店長じゃない別の誰かを表現する。
じゃぁ「栄養を補助する食品」って言うと、プロテインは栄養じゃない何かだという表現になる。
シンプルに「プロテインはあくまで栄養です」って言えば良くない?
薬じゃなくて栄養ですよって言った方が、プロテインは普通の食べ物と同じだと伝わりやすい。
それをわざわざ「栄養」「補助」「食品」と三つも熟語を並べたら余計に薬っぽい。
多くの人は三つも熟語が並んだら思考停止し、逆に飲めば筋肉がつく特別な粉だと思い込みそう。
薬じゃないって言われたとしても、薬じゃないから少ししか効果がないと解釈しそう。
「少しだけど飲めば筋肉がつく」と思い込みそう。
だから「栄養補助食品」という言い回しをしない方が良いという提案だ。
そもそも「栄養」も「食品」も正しいけど、「補助」が正しいかどうかは人による。
単なる栄養なんだから、それを補助に使うかどうかはその人次第だ。
お好み焼きをごはんのおかずとして食べる人とそうでない人がいるのと一緒。
万人にお好み焼きをおかずだと押しつけることは出来ない。
すなわちプロテインを補助だと押しつけることも出来ない。
プロテインは栄養だという実態をわかってない人ほど、栄養補助食品と軽々しく言ってると思う。
あ、自分でも言ってるかも知れないけど、現状、言うべきでないと思ってる。
プロテインじゃなくても、サプリは薬みたいなものと言う間違った印象がある。
サプリは栄養だって言えば明確にわかるのに、熟語を並べるせいでわからなくなって勘違いする。
そこが日本人の怪しいサプリを買っちゃう原因の一つじゃないかな。
プロテインは牛乳を粉にして、必要成分の純度を高めたものだ。
似たものとして、お砂糖がサトウキビから必要な成分を抽出した粉でしょ。
お砂糖がサプリじゃないのにプロテインがサプリってのは矛盾が生じる。
お砂糖は「調味補助食品」ではない。
食品を利用しやすい形態に加工したものだ。
お米だって稲の胚乳を乾燥させ脱穀して保存食にした、玄米より純度の高い糖質サプリメントだ。
でもお米を栄養の補助だと言う人は誰もいない。
同じことをやってるだけなのに、牛乳の粉は栄養補助食品だって区別されるのがおかしい。
牛乳から作られた食品にすぎないのに、補助かどうかで隔てる必要がない。
これに疑問を持たない人は、お米がリアルフードでプロテインはそうじゃないとか言い出す。
なるべくリアルフードから栄養を摂りましょうって、プロテインもリアルフードだろ。
ま、生きるために必要な栄養はいっぱいあるから、肉とか食えば様々な栄養を一度に摂れるよ。
その点、お米やプロテインは栄養の種類をあえて少なく純度を高めてるから、補助が適している。
どの栄養が何になるか考える必要がなくなると言う点で、肉とか食うのが正しい。
逆に肉をいっぱい食べるより、必要な栄養を全部サプリで摂取する方が楽な人もいっぱいいる。
肉から摂取しようがサプリから摂取しようが、どっちも同じ物質にすぎない。
あと噛むことが重要だって言う人もいるし、それを噛まずに飲むのが楽って人もいる。
すなわちプロテインは栄養でありながら、食べなくても良い利便性を追求した食品だ。
安く、少食の人でも大量摂取でき、料理しないで液体を飲むだけって、すごく便利だ。
ただし、タンパク質以外の栄養が不足するので、結局は補助こそ最適なポジションなんだが。
米だって糖質以外の栄養が不足するからおかずを食うわけで、米しか食わないと病気になる。
だから米とプロテインは、糖質とタンパク質の違いはあれど、同じ仲間って感じなんだよ。
どっちも栄養であって、補助かどうかはその人次第でいいじゃない。
他人が利便性を重視して選んだ食い物に、それはあくまで補助だなんて言いがかりを付けるな。
国全体で「栄養補助食品」と言う言葉に疑問を持って、なくなる方向に行くべき。