あたしは元々の蓄膿症の影響で、臭覚があまり良くない。
わかる臭いもあるんだけど、全然わからない物もある。
例えばエビはプリプリ食感で好きだけど香りはあまり感じていない。
だからエビラーメンみたいなのを食べてもどこがエビなのか全然わからなかったりする。
パクチーが好きな人と嫌いな人に二分されるらしいが、あたしはよくわからん。
しかしパクチーが入ってる料理の味付けは好きで、香り関係なしでパクチーを選びがち。
食べ物の好みが、香りに頼ってない舌で感じる物に偏ってしまっている。
例えばそばよりうどんが好きなのは、そばの香りを楽しめてないからだろう。
ひょっとしたら、肉好きのあたしが熟成肉にピンとこないのも、臭覚のせいかもな。
逆に、最初から舌のみで判定してると、舌での判断基準は人より厳しいはず。
この日記にも食べ物の好みを書いてきたが、鼻より舌に偏った意見と言うことだ。
本題だが、世の中の酒類のおいしいかおいしくないかは、たぶん香りだと思う。
舌で味わってるあたしは結局全然おいしくないので、酔うか酔わないかだけだ。
若い頃から酒のおいしさがわからないと言ってきたが、そのうちわかると言われ続けた。
が、それが舌より鼻を使ったおいしさである場合は、あたしには理解不能だ。
きっとそう言う理由なので、酒のおいしさじゃなく、ジュースのおいしさで酔いたい。
酒好きではないけど酒に強く、缶チューハイじゃ全然酔いが足りないけどな。

あたしはビールにあまり興味がなくて、味の区別が全然ない。
なんせおいしいと思ってないから、苦いのを我慢して飲む炭酸としか認識していない。
しかも酒強いから大して酔うわけでもなく、我慢して飲む価値が全然ない。
これももしかしたら臭覚のせいじゃないかなぁと、最近思ってたのね。
あってるかどうかは臭覚がよくないあたしには判別できないけどね。
その、ビールの違いがわからないあたしは、ドライの意味がわからなかった。
まぁ、我慢して飲んでるあたしには、苦いやつよりドライの方が飲みやすいけどね。
そこまではわかるんだけど、何がどう辛口なのか、辛みなんて感じないぞと思ってた。

で、最近は酔えるジュースとして9％の缶チューハイを買っている。
その缶チューハイにもドライってのがあって、ドライって何なのって思うわけだ。
ググると辛口って出るわけだ。
辛口ってなんなのよ、辛みは入ってないだろ、って思うわけだ。
で、さらに突き詰めると、「甘くない味」を辛口と呼ぶんだと到達した。
ビールに関してはアルコールが多いとドライらしく、辛口＝ドライではない。
あ、やっぱりあたしは鼻が悪いから舌に厳しく、曖昧な表現を許す気はない。
すっきりさっぱりなどと並べ立てても、何ら味の説明になってないと思ってしまう。

ともかくあたしのニーズだと、甘いジュースで酔いたいから辛口チューハイは不要。
でもビールだと苦いのを我慢して飲むだけだから、辛口の方が飲みやすい。
ウイスキーも焼酎も何がおいしいか全然わからん。
酔う手段でしかない。
酒の無駄。