ネジ山潰して大人になるのさ

うちの長男と次男は、よその子とLINE通話しながら3DSでモンハンをやっている。
コロナ休みで引きこもってても、通信ゲームと通信アプリで大いに盛り上がっている。
しかし次男のアナログパッドが調子悪くなって、この度、本体を買い換えた。
既に時代はSwitchなのに、今さら3DS本体を新品で買い換えてもったいないよな。
しかし新しいゲームを遊びたいんじゃなく、友達と遊びたいからまた同じ3DSが必要だ。
重要なのはゲームじゃなく友達。
それをAmazonに注文し、到着すると急いで開封し、即日ネジ山をつるつるに潰してた。
3DS本体には最初から4GBのmicroSDが入ってるが、それを32GBに交換して使っていた。
その32GBを新しく買った3DSに移し替えるには、ドライバーでネジを開ける必要がある。
今までそう言う作業はすべてあたしがやってたけど、もう6年生だし勝手にやる頃だ。
でも結局自分では開けられず、あたしが助けてやろうと見てから発覚した。
ネジ山を潰したことがない6年生は、ネジ山が潰れたと言うことすらわからなかった。
初日から自分で壊したんだという貴重な経験を、2万5千円で買ったことになる。
あたしは正直、これは長い人生で見ると、次男は良い経験を買ったなぁと思ったよ。
そこで終わらず、次男はググって潰れたネジに輪ゴムで対処する方法を試してた。
ほんとに素晴らしい経験を買ったなぁとさらに思ったが、つるつるのネジ山には無理だ。
3DSはフタを開けないとリセットできない状況も存在するので、これは少しピンチだ。

そこであたしは次男に提案し、新3DSのフタを破壊し、旧3DSのフタを装着した。
ネジが取れなくても、たかがプラスチックだから大人の力でむしり取ることが出来る。
プラをむしり取ったあとのネジは、ドライバーじゃなく指で回して取れる。
だから古い方の3DSのフタを古い方のネジで留めることも出来る。
microSDも大容量のやつに交換できてめでたしめでたし。
ただ、カラーが違うのでニコイチ感が半端ない。
次男はむしろ、古い方のカラーが気に入ってたようだ。
裏のフタだけじゃなく、画面が付いてる方もカバーを交換できたらするのにな。
しかしそこは素人さんが開けて良い箇所じゃないっぽいし、開け方もわからない。

たぶん長男もドライバーをあまり使ったことがなく、ネジ山を潰したこともないだろう。
だから今回は見て学ぶだけになったが、次男は実際に体験して学べて良かった。
今、コロナ休みで、今遊びたいのに、修理じゃ今遊べないじゃん。
今遊ぶために、新3DSが来るまで旧3DSで遊びながら、などと、考えてお金を使ったんだろ。
その、決断してお金を使って到着した3DSを自分でセットアップして、ネジ山を潰した。
ググってネジ山潰した場合の復旧にも挑戦したが、うまく行かなかった。
そして親父の提案により、大人の力で破壊してからのSD換装成功とニコイチ作成。
良い経験を買ったなぁ。
これ将来、ネジ山と一緒に思い出す懐かしのストーリーとして記憶に残って欲しいわ。

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