死活問題

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小学校の頃、友達で将棋が打てる子はいっぱいいたし、将棋クラブとかもあった。
たぶん、あたしゃその将棋クラブに所属していたはず。
だから、将棋のルールは知ってるし、詰め将棋の問題とかもある程度はわかる。
しかし、あたしは頭が悪いので、対局にそれを生かすことが出来ず、攻め方も守り方も全然ダメ。
守ってるつもりでもスタンダードなフォーメーションにしても、相手が攻めてこないとやることがなくなる。
つまらないからこっちから攻めようとしても、前に出て対策されて追い返されて一手損の繰り返し。
ルールもわかり、あと数手で詰む問題も解けるが、そのあと数手までどう持ち込むかがわからない。
王将を取ってしまえばゲーム終了で、そのために別の駒を犠牲にするという思考も苦手。
ロープレのラスボス戦で全員生きたままクリアしないとクリアした気がしない性格だからな。
結局、将棋は頭の悪い自分には出来ないゲームだと、小学校の時点で見限った。
見限ってもルールや詰め方はわかってるから、他人の対局なら楽しんで見れるんだけどね。

それに対して、小学校で五目並べはあったけど囲碁はなかったんだよね。
将棋セットと囲碁セットが置いてあるのは、養護の松山学級だったから、
クラブ活動の時は松山学級に集まるのだが、松山先生はたぶん将棋をやらないので、
子供達は将棋にこだわらずに、ハサミ将棋も五目並べも好きなようにやっていた。
だから、あれが本当に将棋クラブだったか、ボードゲーム全般クラブだったか自信がない。
五目並べも小学校でしかやったことないから、全国ルールなのかローカルルールなのか不明。
3目以上並んだ時は将棋の「王手」と同様、「3」とか「4」とか発声し、
先手は3×3しちゃいけなくて、後手は4×4しちゃダメ、3×4の形を作れば勝利確定。
これはこれで面白いゲームなのだが、大人達が必ず囲碁と間違えるので、
やってる子供達は囲碁の偽物だというコップレックスを抱えてしまい、やっぱり小学生で終了。

こんな感じで、小さい頃から囲碁についてだけは一切情報を得て来なかったわけで、
ヒカルの碁のゲームは囲碁にストーリーを加えているから覚える気になったけど、
もし純粋な囲碁ならたとえゲームだとしても手を出さなかっただろうし、ルールも知らないままだったろう。
実際、純粋な囲碁ゲームであるAI囲碁のチュートリアルは不親切で、
いかにもやっつけ仕事で書かれたような、それを見て初心者が始めようと思える内容でもなかった。
先日初めてヒカルの碁を読んだあたしにとっては今がブームだけれども、
普通の人にはもうはるか昔にブームが終わってるので、裾野が広がることはもう望めないんじゃないかな。
地方によっても事情が変わると思うが、あたしの周りで将棋は今でも身近なゲームだが、
囲碁は絶滅寸前で、ヒカルの碁世代がかろうじてゲーム中でやったかも知れない程度だろう。

ということで、もう永久に流行ることはないであろう囲碁を、今さらゲームでやっているのだが、
院生頂上決戦ではヒントを表示させると三つほど候補を出してくれるので、
最善の一手しか教えてくれない他のソフトと違って、毎回ヒントを貰って候補の中から自分で選んでも、
まるで自分で判断して勝ったかのような錯覚を得ることが出来るわけだ。
もちろん、ヒントの場所にしか置けないわけではないから、ヒントを聞いたのに無視することもある。
常に相談しつつ、自分が置きたい所とCOMが示した所を比較しながら遊んでいる。
が、若獅子戦から急にノーヒントになり、自力のみで勝たなければいけなくなった。
CPUを最弱に設定しても、勝てるかどうか微妙なレベル。
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え?これで終局か?
特に、右下は白石をドッサリ取った事になっているのだが、あたしの実力じゃこれ取る自信ないぞ。
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本人が詰め方わからないのに詰んだことになって勝利ってよくないな。
で、このゲームは検討も待ったも出来ないし、棋譜も残らないんだよな。
せめてPSPでスクリーンショット撮れて良かったわ。

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