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2007年 7月 18日 のアーカイブ
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平たく言えば、今度の選挙に出る人。
あたしゃこの人を全然知らなかったので、さっきググってちょっとだけ公式サイトを見た。
前参議院議員で元内閣官房副長官で、自民党比例区全国区公認だそうだ。
「前」ってことは、その時点で落選しているようだ。

昔の比例代表は、「自民党」などと政党名を書いて投票するタイプで、
各政党の会議で名簿の順位を決めるから、その政党の中の誰に当選して欲しいかは選べなかった。
今回は「個人名の得票数で当選順位が決まる」非拘束名簿方式の比例代表制。
「自民党」と書いても「上野公成」と書いても、同じく自民党に一票入るから、
結果的に自民党が何議席獲得するかは変わらないんだけれども、
上野公成が当選するためには自民党内の他の候補者にも勝たなきゃいけない事になる。
つまり、さくらパパみたいに知名度がある人なら、全国から集票できて党内でも勝てるだろうけど、
テレビに出てるわけでもない、誰だかよくわからない地方議員は比例区で勝つのは難しい。

なんか、不動産屋の協会でこの人を応援しているらしく、
必ず票を入れなさいということで、県内の全ての不動産屋に協会から電話がかかってきている。
あたしゃ右翼なので、いつもなら自民党への投票になんら抵抗はない。
しかし、現総理大臣がどうしても嫌いで、退くまでずっとアンチ自民でいるつもりでいるから、
この人にはなんの恨みもないけれど、自民党には一切投票したくないしで、大変困っている。
不動産屋自体は自営業であったとしても、協会はボスみたいなものだから無視するわけにもいかない。
電話で投票しろと言われたら、キッパリ断って持論を展開することなど言語道断。
では、投票しますよと嘘を言って、結局別の人に投票するのが良いのかなと思うんだけれど、
選挙はたとえ無記名で行われても各投票所での合計得票数が出てしまうため、
不動産屋の軒数以上の得票がないと、自民党と協会との信頼関係を傷つけることになるわけだ。
群馬の上野公成に青森県から投票する人なんて不動産屋ぐらいなわけだから、
青森県で足りなければバレバレっていう、実に悩ましいシステムだ。

こんな事になるんなら、わざわざ予算を割いて選挙とかやらないで、
お偉いさん同士で話し合ってみんなが満足できそうな落としどころで議席を決めたら?
国民主権の参政権だと思ってるからこそ、面倒でも意思表示のために選挙に行く価値があるんであって、
組織で決まった人に入れなきゃいけないなら、ただ言われたとおりにやる無意味な行動にすぎない。
そんなのに付き合うだけだったら、日曜に行くの面倒だから協会が替え玉で行ってくれ。