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2007年 7月 27日 のアーカイブ

「働けないのに働けと言われた」件について。
いや、言うだろ当然。
寝たきりで意識不明だったら働けとは言えないだろうが、役所まで物乞いに来る人や、
金を自分で受け取って消費する能力がある人には、当然働けって言うと思うが。
そもそも本当に働けないとしても、その働けない人が親戚でも何でもない知らないオヤジなら、
その知らないオヤジが死ぬまで、自分が面倒見てあげますよっていう人はいないだろ。
働けないからって他人に一時的にではなく一生涯、金の工面をしてあげるなんて、
個人ではできないから社会がやっているというのが生活保護なのだが、
個人にできない理由は金銭ではなく、気分の問題で出来ないんだろ。
よそのオヤジが病気で働けないなどといって、毎月生活費を貰いに個人宅に来られたら腹立つだろ。
その腹立つ働けない人に対する窓口が役所にあり、出るお金は税金なわけだが、
窓口にいない人間はかわいそうだから支給してやれ等と言ってられるが、
個人宅に生活費をせびりに来られた時の苛立ちを、窓口の人間は体験してるはずなんだよ。
公務員といえどもそれなりに真面目に働いてるつもりでいる窓口担当者が、
働かないでお金だけ貰って生活してる人にばっかり接してたら、「働け」以外言うことなくなるだろ。
本当に働けなくても、そりゃ当然働けって言われるさ。
何をもってこれを特殊な発言のようにとらえてるんだか。

問題は人が死んだという事に尽きる。
死ぬ可能性を考慮して助けられたかどうか、助けられる命を見捨てたなら道徳的にどうだという話はある。
しかし、生活保護が出なくなったことに対して絶望したせいで死んだのではないかとか、
生活保護を出さないことに対する命がけの抗議ではないかという件については、単なる逆恨み。
恵まれないものに差し伸べられるかもしれない手が、必ず差し伸べられると思うのは図々しい。
そういうと、憲法で保障された権利だと主張する輩がいる。
たしかに憲法では全国民が最低限の生活をする権利を有する事になっているよな。
そして、生活保護で支給される金額が、最低限度の生活に必要な金額ってことだろ。
それじゃ、生活保護より少ない年金しか貰えない人って、最低限度の生活を保障されてないじゃん。
もし憲法を持ち出すのであれば、年金受給者にも生活保護と同額以上支給しないといけない。
働けない人に最低限の支給をするなら、働いて積み立ててきた人にはそれ以上支給しないといけない。
頑張ってきて引退した高齢者にも憲法どおりの保障はしてない現状なのに、
働けなくて生きてるだけで丸儲けな人には完全に保障しなきゃいけないってのは順番が逆だろ。
もし財源を共有するなら、年金を最低限の生活レベルにするのが先決で、高齢者には貰う権利がある。
そして、積み立ててきた人が貰う金額より低い金額で生活保護をやるのがスジだ。
さて、高齢者の全員に、今生活保護を貰ってる人以上の支給が出来るかといえば、そんな財源はない。
そしたら順番で、国に貢献した人よりも病気で貢献できなかった人に泣いて貰うのは当然じゃん。

生活保護受給者は全員死ねって事ではなく、働ける人や働いた人でさえ喘いでいる社会で、
働けない人まで全員助けられるほど、日本には金銭的にも気分的にも余裕はないよ。
まだ露骨に口減らしのための殺し合いが起らないだけマシで、
もはや福祉に完璧を求められるような時代じゃない。