スマドリよりノードリ希望

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漫才とコントの二刀流を競うダブルインパクトという番組を見た。
そのメインスポンサーであろうアサヒビールのCMに不快感を持った。
飲む人も飲まない人も飲み友だって自分勝手すぎない?
殺す人も殺さない人も人殺しですか?
このフレーズに感じたのは、飲まなくていいから飲み会には来いよという独善だ。
昔は「まぁ飲めよ」と、飲ませることがハラスメントになるとは思っても見なかった。
「まぁ飲めよ」がむしろ優しさや面倒見みたいになって、善ではあっても悪ではなかった。
きっとその頃の感覚で、ノンアルを飲ませるなら善だろうって雰囲気なのかと。
アルコールだけダメなんじゃない。
ノンアルだとしても飲み会に出なきゃ気まずいのがダメ。
もちろんアルコールは体質に合わないと毒でしかないから、そこはだいたい認知されてる。
けど飲み会みたいな場が嫌いっていうのは、まだ個人のワガママだと思われてるんだろうな。
飲みたい人だけ飲むじゃ不十分で、出たい人だけ出るってのは許されてない。
そこへキャッチフレーズで「飲まない人も飲み友」って言われたら、やめてくださいってなるよ。
あきらかに飲む人の立場から言ってて、勝手に巻き込まれて不快に感じる。
あ、あたしの中には飲む自分と飲まない自分がいて、これは飲まない自分の意見だ。
飲む自分は「みんな友達だ、いいこと言った」と満足し、相手に合わせる気は全く無いようだ。

でもこのフレーズも商売で考えられたものだ。
「こう思っていただきたい」フレーズだ。
飲まない人がこのフレーズを聞いて「飲み友で嬉しい」なんて思うのだろうか。
飲む人の都合で飲み友にされてるだけで、全員ホントは飲み友から外れたいんじゃない?
飲む人にとっては、飲み会に誘う事を正当化してくれて嬉しいフレーズ。
だからこそ誘われる予感がして、飲まない人は不快感を感じると思うのだが。
飲料会社は酒でもジュースでもどっちでもいいから飲めっていう立場でしょ。
酒はそりゃ飲みたいだろうが、ジュースは仕方なく飲んでるんだよ。
ホントは酒だけじゃなくジュースも飲まないし、なんなら料理も要らない。
現実としては飲み食いする会に最低限の出席はするんだが。
飲料会社は飲み会さえ正当化すれば、酒かジュースかどっちか売れる。
そういう所で嫌な気がしたんだと思う。

ちなみにダブルインパクトのシステムは他の賞レースより良くないと思った。
出場全組に2本ネタをやらせるから時間がかかる。
だから出場組数が少なくなる。
来年も出場組数が少ないと、きっと今年と出る人が変わらないよね。
コントも漫才もやって、なおかつ両方面白い出場者を選ぶと限定されちゃう。
少ない出場者で限定されてしまうと飽きられるんじゃないか。
日テレは女限定のとか二刀流限定のとか、企画で損してる。

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