アミバの治験

かつて北斗の拳に登場したアミバは、ランダムな秘孔をつく人体実験をやっていた。
人間の体に点在する、秘孔という場所を指で押すと良いことか悪いことが起こる世界観だった。
色んな場所を指で押してみて、病気が治るかも知れないし、爆裂死するかも知れない。
主人公のケンシロウは、秘孔を攻撃することで大量に悪役ザコキャラを殺害していた。
すなわち秘孔とは殺人拳の要でもあり、ランダムに指で押すのは極めて危険な行為だ。
押せば死ぬかも知れないのに秘孔をランダムで押しまくり、新しい秘孔を探してたのがアミバだ。
アミバは医者気取りであり、本当に秘孔で治療が出来るトキの偽物で、ヤブ医者という役。
これがいかに愚かなことかは、小学生の漫画読者でも理解出来た。
であるにもかかわらず、現実世界でもアミバと同じような事をやっている連中が大勢いる。
医者気取りで、ランダムな薬を飲ませて効いたとか効かないとか言ってるのはアミバ同然だ。
秘孔でも薬でも、まずはそれがどのように効果を現すのか、仕組みを根拠にすべきだ。
ランダムではなく、こういう作用機序だから効くんだという根拠があって望むべきである。
作用機序が存在しない薬を、試しに人間に飲ませてみるのはクレイジーだ。
なんかね、あの薬の治験をやらないのはおかしい見たいな事をネットで言う人が大勢いるのよ。
でもそんな作用機序が存在しない薬の治験をやるのはアミバと同じなのよ。
治験をやる前にどうやって効くのかの根拠が欲しい。
国が治験を認めてしまうと、それって、その薬に根拠があることをも認めることになる。
根拠がないものは治験も認めず、治験しなくても効くんだと信じる人が勝手に飲めば良い。
逆に危険だという根拠があるなら買うことも禁じられるだろう。
禁じられてない物を買って自由に飲めるだけで十分じゃないか。
アミバみたいな作用機序のない人体実験は国の公認では出来なくて当たり前。
非公式でやってる奴等はアミバと同じ医者気取りであり、そこから出てきた情報の信憑性もない。
とにかくどういう仕組みか説明出来ないまま運任せで試すのは良くない。

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