初段合格の手筋
月刊誌を二冊読むだけでも、囲碁の勉強に多くの時間を割くことになるから、
それ以外の本を読む時間はないし、もう買わなくても良いだろうと思っているにもかかわらず、
相も変わらずドンドン買っちゃう。
読むかどうかは別としてもだ。
詰碁は適切なレベルの本をすでに多く持っていて、これ以上難しいのも簡単なのもいらない。
今後よっぽど上達しない限り、詰碁に関しては今持ってる物だけで十分。
強くなる考え方みたいな本、序盤や中盤のワンポイントレッスンを集めた本とかもいらない。
そういうのは雑誌の連載だけでお腹いっぱい。
全然勉強してなかったヨセの本を先日買ったわけだが、「ひと目」のレベルでもだいぶ難しいので十分。
つーことで、だいぶ前から興味があった「初段合格の手筋」を読んだ。
第1章は定石の変化だ。
正しい定石すらマトモに覚えていないのに、正しくない定石の話について行けるわけがないと思ったから、
第1章でいきなり定石を扱うこの本を、買うかどうかは結構迷った。
ところが、今なら話に結構ついて行けて、読んでて面白かった。
少なくともヨセよりはずっと面白い。
以前なら、正解図と失敗図を比較しても、どう成功なのかさえわからなかったくらいだから、
今それがわかると言うことは、それなりに慣れたと言うことだろう。
やっぱり、わからなくても続ければわかってくるものだ。
むしろ第2章の石を取る手筋を期待して買ったわけだが、こっちの方がよっぽど難しい。
第3章はヨセなので、ひと目のヨセと似たような内容。
この二つ、どっちも知ってれば一瞬だが知らなければ考えてもわからないジャンルだ。
正確に暗記しなくても、似た状況でなんとなく思い出せる程度に暗記すべきなんだろう。
暗記した人が、ここはこれが手筋だ等と言って、思いっきり急所を直撃する。
暗記してない人は、たとえ正解に辿り着いても、自分の読みがあっているか不安で時間を消費する。
なるほど、手筋のトレーニングってそういうことだよな。
死活シリーズは黒番統一で、答えのページは必ず最上段に正解があった。
手筋シリーズは黒番統一ではあるが、正解が何段目にあるか探さなければいけない。
1問につきわずか1秒くらい損をするのがもったいない。
正解図なんか要らないよってくらいまで繰り返して暗記すれば、そういうのも気にならなくなるのかもね。
ということで、初段合格シリーズは、死活は大満足で何度も繰り返し、
手筋はまぁまぁ満足で一回読み終わったので、次は初段合格の定石にも、一応目をつけている。
何しろ、手筋で一番面白かったのが定石の章だから、定石の問題集もやってみたい。
初段合格の定石という本も出しておきながら、初段合格の手筋でも定石を扱うってのは、
定石を覚えるのと、定石に出てくる手筋を覚えるのは違うって事なのかみたいな。
そうやって定石に興味を持っている間に、マイコミから「簡明定石だけで勝つ方法」ってのが出た。
また林海峰なので、持ってる定石本とかぶるかも知れない。
しかも、簡明定石だけといいながら全部で72型もある。
必要ない本かも知れないが、やっぱり「これが最小限だよ」的な本は欲しくなる。
これで十分、これだけ繰り返せ、みたいなタイトルに弱い。