アーカイブ

2008年 5月 4日 のアーカイブ
1682 letters | 869 views | コメントする

nLiteでWindowsの機能を削る意義はいくつかあるが、まずは大きさの問題だ。
ドライバなどを追加インストールする場合は、WindowsのインストールCDサイズを気にしなければいけない。
でも、今やってるのは仮想マシン用の最小構成だから、インストールCDがあふれる心配はない。
それに、数メガ程度の節約がありがたく感じるような、ギリギリのHDDに入れる訳じゃないので、
大きさの問題を考えたり、ファイルサイズを参考にして機能を削るのはもうやめた。

それよりも、そもそもパソコンは他の家電と違って、起動が遅いという弱点があるわけで、
起動を速くするため、起動時に読み込まれるファイルを削除したい。
もともと読み込まれない大きなファイルを削除したって、それは前述の容量の問題でしかないので、
逆に読み込まれてるファイルを削るからこそ、削る意義があるのだ。
それから、仮想マシンに割り当てるメモリーが少なくて済むよう、メモリーに常駐する機能を削除したい。
これについても、本来読み込まれるはずのファイルを消すんだから、本来ある機能の何かが確実に減る。
アプリケーションは、本来OSにある機能をあてにして動いているので、
その一部を削ってしまったら、必要なアプリが動かなくなるかも知れないリスクを負う事になる。
自分の必要なアプリが、どんな機能に依存しているかなんて、ユーザーにはわかるはずがない。
結局、nLiteで削って意味があるのは、削ったらダメかも知れない機能のみだ。
だから、削ってインストールして必要なことが全て出来るか試すという、地味な作業の繰り返しになる。
安全なファイルを削っても速くならないし、危険なファイルをいかに消すかを、
使う状況に合わせて自分で試す作業を何度も繰り返すという、
時間がかかる割りに見返りの少ない作業に夢中になっている。

それでもだいぶ速くなって、今のところ「2ピロ」で起動している。
単位の「ピロ」は、Windows XPのロゴ表示中にピロピロ動くゲージの事だ。
左から右へ2回ゲージが動いたら起動する。
ロゴが現れた瞬間から、タスクバーが現れた瞬間までで17秒だ。
VirtualPCでロゴが現れるまでが4秒くらいなので、合計21秒の待ち時間で起動する。
先日、nLiteを使い始めたばっかりの時点で作った仮想マシンも残してあるのだが、
同一環境で9ピロの58(54+4)秒だから、待ち時間が3分の1に減った。
nLiteを使ってない、ピュアなXPはもっと時間がかかっていたのだろうな。

仮想マシンゆえに、同スペックの実機よりもモッサリになっているはずだ。
2ピロがカクカクひっかかりながらの動くわけだが、実機ではそれがスムーズに動いてるとしたら、
こいつを実機にインストールすれば、もっと起動時間が縮まると思う。
ま、実機だといろんなドライバをインストールしなきゃいけなくて、そのぶん遅くなることもあると思うが。

IEはまだ削除していない。
なぜなら、ポート開放チェックのためにブラウザが必要だからだ。
で、せっかくIEを入れてるから、WindowsUpdateもまだ殺していない。
これ以上速くするにはこの辺に切り込む必要があるかも知れない。

これは自己満足に過ぎない話で、自己満足に何時間かけたか考えると効率は悪い。