囲碁講座テキスト
NHK囲碁講座の内容をまとめた本として、白江の置碁のなんとかってのが気に入り、
囲碁講座関連の本全てに好印象を持ったのだが、同時に、講座テキストにも興味を持った。
この間までやっていた結城聡の講座は3月で終わり、4月から新しいシリーズになるらしいので、
これを機会に、初めて、囲碁講座テキストを買ってみた。
530円ということで、囲碁未来より安い。
表紙は赤と黒のランドセルを碁石のように並べていて、いかにも4月って感じだ。
買う前は、これ一冊に囲碁講座の内容だけしか書いていないのかと思っていたら、
NHK杯の棋譜が解説付きで載ってるし、有名プロの連載がたくさんある。
さらに、小冊子の付録もついてくる。
盛りだくさんの内容に感心した。
棋譜については、既にテレビで一度見たことにより、多少興味を持った対局ということになるから、
知らないプロが知らない大会で打った一局と違い、並べたいという意欲が湧く。
中でも、趙治勲VS依田の対局は、テレビでも見入ったくらいだから、すぐ並べてみた。
囲碁未来の棋譜は途中までしか書いてなかったりしてつまらないのだが、こっちは最後まで書いてある。
いつもは100手ぐらいまでしか並べていないので、ヨセまで並べてみたのは今回が初めて。
放送ではヨセはカットされるか、考慮時間なしでドンドン打ってしまうので、
なぜそこに打ったかとか、本当にそこが大きいのかとか、こっちが見てわかる前に終わってしまう。
しかも、対局してないあたしにとっては、ヨセを並べてみたことがあまりにも新鮮だった。
ヨセが全然わかっていないことを確認し、ちょっと勉強したくなる。
講座にもNHK杯トーナメントにも関係ない連載に、ページ数で半分くらい割いているのだが、
どのコーナーも、おなじみのプロの名前が書いてある。
囲碁未来では、ほとんどのコーナーが囲碁未来編集室編などと書いてあり、プロの名前は出てこない。
誰が書いたかわからない記事より、顔だけでも知ってる人が書いた記事が面白いのは当然。
対象読者の棋力がどのくらいかという問題も、雑誌を選ぶ基準として重要だけれども、
それ以上に、面白く読めるかどうかが重要だと強く感じた。
ということで、このNHK囲碁講座テキストは毎月でも欲しいのだが、
日本棋院の囲碁未来を定期購読しているから、あれもこれもと月に2冊も必要かどうか。
ま、講座テキストは安いから毎月買っちゃうだろう。
囲碁未来はまだまだ半年くらいは定期購読が続くので、期限が来てから考える。