アーカイブ

2008年 3月 3日 のアーカイブ

やっと終わったが、いくら何でも難しすぎだね。
これはごく一部の人のためのシステムであって、今まで紙で申告してた人はそのまま続けた方が良い。
イータックスに移行出来る自信のある人でも、しない方がよっぽどマシだろう。
これは酔狂な申告方法だと思った方がいい。
でも本人確認の都合上、これ以上簡単にするわけにも行かないし、どうにもならないだろうね。

あたしはまず、言葉が難しくててつまずいた。
例えば、電子証明書が必要ですと書いてある。
それは何かと調べてみると、公的個人認証サービスに基づく証明書などと書いてある。
さらにそれは何かと調べてみると、ようやく、市役所でICチップ付きカードを発行するのだとわかる。
それを入手しに最寄の市役所分署まで行くと、やっぱり本署じゃないと発行できないとのこと。
本署まで行ったら、ハンコと写真と顔入りの身分証明書が必要と言うことで、いったん退却。
ようやく全部そろえていってみて、窓口の丁寧な説明でやっとそのなんたるかを理解した。
すなわち、住民基本台帳カードを発行して、そのカードに電子証明書を入れる二重の作業となった。
もうここまででも既にわからない言葉だらけで、何のために何が必要なのかわからなかった。

いや、ここまでのやり方はバッチリ書いてあるのだが、書いてあることを読んですぐ理解できなかった。
市役所で発行した、紙に書いてあるパスワードを入力するだけだろうと思ったからだ。
それが証明書だと思ったせいで、その先を読んでも何が何だかわからなかった。
でも電子証明書というデータか何かだったんだよな。
そりゃわからんさ。
住基カードも見たことがなかったので、そういう使い方が出来るとは思っても見なかった。
それから、機械さえあれば住基カードを個人のパソコンで読み込めるという発想がなかった。
この流れをどこかで予備知識として持っていればスムーズだったのかもな。

例年通りの作成コーナーで作った申告書データは、例年通り拡張子dataのファイルで保存出来る。
今年はそれに加え、拡張子xtxという、税務署に送信するためのファイル形式もある。
この新形式のファイルに、住基カードの電子証明書で本人確認を含ませて、ようやく送信可能になる。

提出書類の作成に関してだけでもこんなに難しい。
さらに、税務署へログインするアカウントとパスワードを作り、
これにも電子署名で本人確認をすることで、受け付けて貰えるようになる。

ここまで何度もパスワードを入れさせられた。
読み取り装置の設定をし忘れてうまく行かなくて悩んだりもした。
ブラウザで作ったデータの印刷方法がわからずさまよった。
申告書は送ったが、収支内訳書をどうして良いかわからずさまよった。
わからないなりに後から送ったつもりだが、これでうまく行ったかどうかよくわからん。

おそらく、こんな難しいイータックスで申告をするやつはあまりいないだろうから、
あたしの申告は目立つと思うんだよ。
目立つと思うから、多少問題があっても、人の手で直してくれるんじゃないかと軽く考えている。

あと、ペーパーレスなんて言ってるけど、確定申告の控えを紙で保存しないというのもどうなのかと。
結局は印刷しておいたから意味なし。
あと、毎年送られてくる封書が来年から来ないとなると、仕分けの時に参考にするものが無くて困る。
紙必要。

黒石税務署ってのは、今の時期に行くと雪で道が狭いからすれ違うのも大変だ。
車の運転に自信がないので、そこに行くのを省略できるなら、喜んでオンライン申告しようじゃないか。
と、思ってはいても、申告する前の登録などの手続きが面倒くさすぎて先送りにしていた。
今年こそはと重い腰を上げて、いや、逆に腰が重くて税務署に行きたくないから、遂にやってみる事にした。
「オンラインでらくらく」などと宣伝しているが、税務署に行った方がはるかに楽だった。
あたしの場合は公式サイトで調べたのだが、サイトの説明を理解するだけでも大変だった。
パソコンにある程度詳しく、しかもお役所が書いた文書を読み慣れている人以外はやめた方がいい。
ということで、申告までの道のりを書いておく。

まず、ICチップ内蔵の住基カードが必要だ。
市役所に行って、住基カードの発行をして貰って、とりあえず500円かかる。
住基カード用のパスワードは数字4桁を設定する。
さらにその住基カードのICチップに、確定申告に必要な電子署名をインストールしてもらう。
これも500円。
その電子署名のために、英字と数字の組み合わせでパスワードをかける。
ハンコだ写真だとなんやかやで行ったり来たりし、半日潰してようやくゲットできた。
こうして出来た住基カードを、自宅のパソコンで読み込むことで本人確認するんだと。

ということは、住基カードを読み込むための、ICカード読み取り装置が必要。
各市町村で動作確認済みの機種を買えということだが、今回はAmazonで3000円弱のを買ってみた。
読み取り装置はUSBだけど、ドライバはCDで入れないと認識しない。

次に、ICカード読み取り装置を利用して住基カードを読み込むための、専用ソフトをインストール。
このソフトは、住基カードを発行したときに役所がくれたCD-ROMに入っている。
この専用ソフトを起動し、機械とカードを認識するように設定する。
これでカード関連の準備は終了。

次は、電子申告開始の届出というのもオンラインでやる。
これも英数字でパスワードを設定する。
利用者識別番号という16桁の数字が割り振られる。

さて、ようやくシステムにログインできる。
利用者識別番号とそのパスワードと、住基カードの電子署名とそのパスワードが確認され、
申告のための準備が整ったようだ。

後は去年までと同様、オンラインで確定申告書Bを作成する。
去年はそれをプリントアウトして黒石税務署に持って行ったが、今年はオンライン送信できるらしい。
まだ領収書の整理が終わってないので数字が入れられない。

という所まで作業した。
実は他にも、公式サイトでダウンロードしてe-Tax専用ソフトみたいなのもインストールしたし、
そのソフト関連で複数個のわけわからんインストーラーも起動して様々入れされられたのだが、
それらはまだ活躍していないし、もしかしたら余計な物をインストールしたのかも知れない。
たぶん、そのソフトを入れて作業するか、入れずにブラウザで作業するかの二択だったのだろう。
書いてあることを全部素直にやろうとしたから余計に面倒になったのかもな。

ここまで来たら後は簡単だと思うが、まだまだ油断できないね。
来年からは今年の作業が必要ないだろうから、ちょっとは楽になるだろうね。