シリマリンを飲む前に
注文しちまったシリマリンについて、本当に効くのかどうか調べたりしている。
iHerbのレビューとかを見るとアルコール対策には効いたという話が多そうだ。
でもあたしの目的は経口ステロイドの肝毒性対策なので、それに効くかどうかは別の問題だ。
1件だけ、動物実験でダイアナボルの肝毒性に有効だったよと言う話が見つかった。
有効じゃなかったよという話は見つかってない。
たくさんヒットする話題ではないので、その1件だけで信憑性があるかどうかは微妙だ。
つまりそもそもそういう研究自体がほとんど行われないほどに最初から意味がない。
ウルソなんかはシリマリン以上に関連性がないので、全く誰も実験してみようともしてないね。
おそらく薬やサプリで肝毒性と戦おうと言う発想が、島国日本特有の迷信である可能性が高い。
かつてプロホルモンが流行したとき、PCTと称してテストステロンブースターが売られていた。
まぁおそらくPCTにはならない気休めサプリなんだけどね。
んできっとその頃のサプリなんだろうけど、シリマリンとかNACとかで肝臓保護も売られてたようだ。
きっとその名残でもしかしたら日本でだけ、経口ステロイドに効くみたいに広まったのかもね。
まぁサプリのPCTと一緒で気休めぐらいにしかならない物だと解釈しておくべきだろう。
それよりも、シリマリンはmTORの活性を阻害するみたいな話の方がヒットする。
筋肉が目的で経口ステロイドを飲んでる人は、シリマリンで逆効果になる可能性が高い。
冷房かけながら暖房かけて、どっちも効果なしで害だけあるみたいな状況になるかも知れない。
あとそもそも経口ステロイドじゃなくてアルコールに効くというレビューを信じて良いのか。
どうやらシリマリンの効果はほぼグルタチオンの働きによって発生しているようだ。
シリマリンがグルタチオンを増やし、グルタチオンが肝臓に良い影響を与えているっぽい。
グルタチオンが肝臓に良いかどうかと、シリマリンがグルタチオンを増やすかどうかの二段階式だ。
もしシリマリンがグルタチオンを増やさないなら、アルコールにも効果はない。
グルタチオンがアルコールに効くという話は一応あるようなので、直接グルタチオンでも良いかも。
ただ、グルタチオンは国内では薬扱いで、iHerbにはサプリであるけど結構高価だ。
シリマリンは安いので、これを飲んでグルタチオンが増える方に期待してもいい。
増えたという実験結果はたくさんあるっぽい。
そして、グルタチオンが減ることでmTORが活性化し、増えることで不活性化するという話もある。
つまりシリマリンがmTORを阻害するという話とつながったので信憑性は高い。
と言うことで筋トレする人はシリマリンもグルタチオンもNACも逆効果になる可能性が高い。
肝臓を守りたくて余計なサプリを飲んで、むしろ筋肉が増えないと言うことにつながる。
ただしあたしはmTORイコール筋肥大みたいな浅い知識しか持ってない事も書いておく。
シリマリンは単なる植物から抽出された成分でしかない。
人間の体で作られる物質でもないし、必要な栄養素でもない。
そんな物が人体の一部の臓器で八面六臂の活躍をすること自体があり得ない。
せいぜい何か効果があるとしても、偶然で一つくらいは良いことがあるかもって程度だ。
その偶然一つの効果がグルタチオンを増やすって事ならまぁ、あり得なくもないと納得出来る。
グルタチオンを増やしながらあんな事やこんな事も色々やりますよだと、都合良すぎて納得出来ない。
だからたぶんグルタチオン自体の摂取が一番で、シリマリンは遠回りな漢方みたいな役割だ。
んでグルタチオンが経口ステロイドでの肝毒性に効くかどうかはそもそもわからんよと。
mTORを阻害してまで、効くかどうかわからないサプリを飲むべきかどうかは個人次第。