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低温調理が出来る家電を新たに購入した。
あたしはかなりの肉好きなので、低温調理の肉も非常に魅力を感じている。
既に安物のボニーク類似品を持ってて、たしかに出来上がった肉自体は満足度が高い。
手間も他の料理に比べたら少ないんだろうけど、それでもあたしには面倒くさい方なんだよね。
あたしが面倒くさがって使わなければ、嫁が使いたがると言うこともない。
嫁は肉好きではないので、低温調理された肉の違いを感じていない。
あたしだけが低温調理の肉を食いたいわけだから、あたしがやるしかないんだけど面倒くさい。
低温調理の肉を食いたい気持ちは強いけど、きっともう食わずに死ぬんだろうなと思ってた。
そう言う所に、たぶんアメトークを見たんだと思うが、別のやり方の低温調理器を知った。
いつ見たんだかも忘れたが、数ヶ月経過していよいよ買ってみたんだよね。
ボニーク型は鍋の水温を調節するが、芯温型は肉に温度計をさして調節する。
だから水を張らなくて良いし、ポンプを使って真空にする必要もないのよ。
手間を最小限にするなら、ジップロックに肉を入れ、温度計をさしてタイマーをセットするだけ。
そりゃレシピには味付けのことも書いてあるけど、そんなの最終的にどうでも良い。
味付けじゃなくて肉自体がおいしいから低温調理をやる。
肉を食いたいのであって味付けを食いたいわけじゃない。
タレの味しかわからない焼肉好き、スープの味しかわからないラーメン好きとは違うんだよ。
肉好きではなくて低温調理に興味がない嫁には、結局何がどう違うのか一切伝わらない。
これってたぶん「調理」だと思ってるからじゃないかな。
他の調理方法でも肉はおいしいからこれは要らないじゃん。
だのでこれは低温調理じゃないよ、低温殺菌した生肉を食う事が出来るよって言い換えた。
豚と鶏は63℃で30分の加熱、牛なら58℃で28分の加熱で殺菌されるらしい。
これは肉の表面ではなく中身の殺菌なので、表面はもっと高温でもっと長時間の加熱が必要。
ボニーク型だったら水を何度に設定すれば肉が何度になるのかわからないから、一晩放置してた。
まぁそれはそれで、コラーゲンのスジが柔らかくなるからメリットはあるんだけれども。
芯温型はその63℃で30分のギリギリの殺菌を設定できるということ。
なるべく生肉に近い状態を保って完璧な殺菌を行う家電を買ったということだ。
まぁ、菌を殺すには菌のタンパク質を熱で壊すわけで、肉のタンパク質も一部は壊れるよ。
63℃では壊れないタンパク質が、生肉のしっとり感を維持してくれるってわけ。
一応、初回はレシピ通りの温度と調理時間で鶏と豚を作って、ひとまず鶏を食って見た。
胸肉の一番分厚い部分はちゃんと低温調理になってたけど、細い部分は煮えすぎてる感じだった。
そのレシピでは、もっと生にしたい場合ともっと熱を通したい場合の温度設定も書いてあった。
だからあたしのように、殺菌しただけの生肉を食いたい人はギリギリを攻めても大丈夫と言うこと。
心配な人はもっと加熱しても良いけど、やればやるほど低温調理の良さが薄れていく。
豚は今夜食べる予定だが、これもレシピ通りだから恐らくあたしの好みより加熱しすぎだろう。
行きつけのスーパーには、その日ローストビーフに適した赤くて安い肉が売ってなかった。
だから鶏と豚を買ったんだけど、本当は牛が第一希望だよ。
しばらくは毎週末、低温殺菌研究部の活動は続く。