縮まないステーキ
Amazonで注文した低温調理のための機材が到着したので、さっそく使って見た。
結論から言うと、期待が大きすぎてそこまで感動する物じゃなかったみたい。
しかしこれは一回目の調理で、しかもわざと、あたしでも出来る程度に雑にこなした。
最初から丁寧にベストを尽くし、今後もそのベストを維持するってのは難しい。
まずはなるべく手を抜いて、次回以降にもっとこうしようと欲を出していきたい。
あたしは今回、豚と牛を同時に同じ浴槽で調理してみた。
豚だからとか牛だからとか、あるいは部位が違うからって温度と時間を調節しない。
あたしが目指すのは、豚だろうが牛だろうがミンチだろうが、65℃に上げない調理だ。
何度でやれば一番美味いかではなく、65℃に上げなければどうなるかだけだ。
だから実にシンプルに、60℃で150分という設定にした。
水温が60℃になってから肉を入れるらしいが、間違えて最初から肉を入れてしまった。
そこから数えてだからまぁ3時間くらい調理したことになろう。
就寝時間をとっくに過ぎ、翌朝まで放置した。
これもやっちゃいけないんだろうが、このくらいズボラで使えないと馴染めない。
んで朝起きてから豚のブロックは冷蔵庫に行き、牛はすぐ焼き目を付けて食ってみた。
「広告の品」ってシールの300gサーロインステーキは結構デカい。
それが縮まない方法で調理されてるから、家族全員分の朝食に十分な量だ。
でもそう言えばあたしは、約1週間ほど前にいきなり!ステーキで300gサーロイン食ったわ。
その時の外食のサーロインと今回のサーロインとは、あまり大きさが変らない。
いきなり!ステーキではレアで焼いてるので、そりゃ大きさが変らないのも無理はない。
中まで火を通したときにこそ、縮んで肉汁が逃げるかどうかが焼き方次第になる。
そう考えると、別に低温調理で3時間もやるより、普通にレアで焼いた方が好きだ。
しかも今回、肉汁が逃げるのが怖くて、焼き目も軽くしか付けていない。
普通に焼いて好みの焼き目で中がレアで、肉の歯ごたえを感じて食う方が満足感がある。
はい、低温調理の負け、いきなり!ステーキの勝ち。
って事なんだけど、低温調理の方は噛み切れちゃうんだよね。
中が生だから縮まないんじゃなく、中までゆであがってて肉汁が逃げないのよ。
だからやろうと思えば分厚いサーロインステーキをナイフなしでも食える。
やろうと思わなかったけどさ。
先週はいきなり!ステーキのナイフが切れ味良くて気持ちいいと思ったところだった。
そして今週は自分の前歯が肉を食いちぎる事を気持ちいいと思えた。
まぁ、わざとだけど脂身の筋のところとか一切処理していない。
今回は何も手をかけずに低温調理でどうなるか見たかったからな。
その筋のところはさすがに噛みきれない。
切れ目を入れた方が良い。
それ以外の赤身部分は水分が多くて柔らかい、子供も年寄りも食える肉だった。
が、あたしは野性的にレアで焼いた肉の方が好き。
今朝食ったのはステーキのみ。
冷蔵庫にはチャーシューが入っている。
そしていつしかハンバーグを試して見たい。
買った機材の元を取るためとか言って、肉を贅沢に買ってたらダメじゃんね。