好きな種目が好きな理由

あたしは30年くらい前、高校生だった頃に空手部だったので拳で腕立て伏せをやってた。
わざと裸足で外を歩いたり瓶でスネを叩いたりして、痛いはずの事が痛くなくなる訓練をしてた。
腕立て伏せも別に可動域のために拳を使ったのではなく、痛い事を克服するためにやっていた。
んで実際にそれらの痛みは誰でも克服出来るようになる。
骨折などの深刻なダメージに慣れるのは危険だが、拳は腕立て伏せしたくらいじゃケガしない。
ケガしない痛みだとわかるほどに慣れてるだけで、皮膚が強くなってたわけではないかもしれない。
だとしても、出来なかったことが出来るようになる成功体験が得られてたのは間違いない。
あたしはこれで腕立て伏せが好きになったけど、理由はそこにあったのかも知れない。
よその人は手のひらでやってることが、自分は拳で出来る事に優越感を持ってた気がする。
ま、今じゃ拳は一切使ってなくて、それどころかプッシュアップバーでも痛くて工夫してるが。
きっとよその人も好きな種目ってのは成功体験がある種目だと思うのよ。
例えばベンチプレスが人気だよってのは、ベンチプレスが成長を感じやすいって事なのかなと。
つまり重量が伸びるとか、自分から見えやすい筋肉がパンプするとか、そういう事かと思う。
あたしの場合はその30年前からの名残で、ずっと腕立て伏せが好きってのを継続していた。
懸垂もなかなか上手にならないし、腹筋もスクワットもキツさの割に成果は小さい。
きっと拳が痛くなくなる成功体験がなかったら、腕立て伏せもキツくて成長が遅くて嫌いだったろう。
本来は筋トレが向いてない体なのに、拳の勘違いから少し好きになったんだと思う。

偏って腕立て伏せを多くやってたけど、疲労が貯まりやすいのでなるべくセーブして最小限にしてる。
んで今現在、疲労が貯まりにくくてわざと多めにやってるのがリアレイズとサイドレイズだ。
これらはチューブで、バリエーションもなくひたすら同じ動作で引っ張りまくってる。
腕立て伏せも懸垂も様々なバリエーションでやってるけど、肩だけ同じ種目を繰り返してる。
よその人はウェイトでやってる種目だが、あたしはウェイトで効かせるのが極端に下手だ。
肩以外が痛くなるし。
パワーブロックの類似品を買った時点では、自分もウェイトに移行する予定だった。
つまりはもうチューブを筋トレに使わないはずだったが、結局ずっとチューブのまま。
運動性能がポンコツだから仕方なくチューブを使ってる。
けど筋肉の成長が最も感じられる部位が、しかたなくチューブでやってる肩だ。
すると今一番好きな種目はどれかって言うと、チューブって事になってきてる。
成功体験を感じられる種目が好きになるよと言う話が、今はチューブで起こっている。
最初はチューブがどこに効いてるのかもよくわからず、やる意味あるのか不安になってた。
よその人はみんなウェイトだから、きっとチューブは劣るんだと思ってた。
だからウェイトに移行したかった。
でも今は自分の全部位で最も効いてるのがチューブを使ってる部位だ。
ウェイトや自重が下手すぎるって事もあるかも知れないが、そう言う人はチューブが良さそう。
もしかしたら運動神経の悪さを最もカバーしてくれる道具はチューブかも知れない。

そう思ったら他の部位も自重やウェイトをやめてチューブにしたい気持ちすら出てきた。
ま、既にうまく行ってる物をあえて変更はしないけれども。
そして概ねうまく行ってるのでとりあえず増やしたいチューブ種目もないが。
あとたぶん肩はアイソレートだからチューブでも良くて、そう言う部位用って感じだと思う。
今のところ肩以外にアイソレートで狙いたい部位はない。

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