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2020年 7月 29日 のアーカイブ

この辺じゃどこの小学校も6年生で函館に修学旅行に行くのが定番だ。
あたしはニュースを見てないからわからないが、どうやら今は函館は微妙らしい。
と言うのも、多くの小学校が修学旅行を延期しつつなおかつ行き先を変更している。
で、うちの6年生は、例年7月だったのを9月に変更し、秋田岩手コースで説明会を開いた。
学校としてはほぼ決まりのつもりで、旅行会社も呼んで後は同意を求めるだけだった。
徹底した安全策を施せば、保護者の同意は得られるものと思い込んでいた。
移動は貸切バスのみにして、班ごとの自主見学もなく、安全を考慮してはいた。
だが甘かった。
申し訳ないが、新校長が独善的で浅はかだなぁと言う印象を強く持ってしまった。
このプランを出して説明会を開く前に、一回、アンケートでもやっておけば良かったな。
まず、家族の誰かが県外に出かけたら、1週間は出社不可になる家庭があった。
これはたとえ小学校が安全策をどう練っても、それぞれの職場の事情だから無理だ。
そして市役所でコロナ対策の責任者をやってるから、旅行自体無理な家庭もあった。
さらにもちろんと言えばもちろんだが、持病を持つ家族がいるから行かない人もいる。
この状況下で、全員一致で行ける修学旅行案なんてものは作れるはずがない。
ところが新校長は、学校教育でやるんだから全員じゃないなら中止する予定だという。
前述の、どうしても旅行に参加出来ない人達が責任を感じてしまう事態になってしまった。

人によってやはり深刻に捉えてる人とそうでない人がいる。
例えばうちは、嫁が県外に用事があって不在だから、あたしが一人で説明会に行った。
これって、よその深刻な家に言わせたら論外だろ。
子供を県外に出せないと騒いでる連中がいる中、うちは嫁が不要不急で県外にいる。
本当に深刻に考えてる人は、旅行後数日は子供達をステイホームさせるべきだと言ってた。
「今日奥さんは来ないの?」って訊かれても答えられない状況だった。
わざとニュースを見ない我が家と、見まくって数ヶ月も洗脳され続けた家の温度差よ。
とにかく、我慢してる人はまだ本気で我慢してるらしく、県内でも旅行は反対している。
行きたい人だけ勝手に行って、帰ってもしばらく学校に来るなと言う意見はあるわけだ。
まぁ、そう言う人だけが発言したので、他の人は別に、行かせても良い人もいただろう。
こういった、ピンからキリまである意見を、一切聞く前に説明会をやってしまった。
これは結果的に、学校側の失敗と言わざるを得ない。

孫正義は、PCRキットを配ると発言し、反対意見を多数受けて撤回した。
安倍晋三はマスクを配ると言ったら、反対意見など関係なく配った。
その前にさ、配っても良い?どうかな?って、アンケートしても良くないか。
学校はアンケートしないで旅行の予約をして行程表を作ってきたが、全部キャンセルだ。
まとめる側が、まとめられる側の意見を聞かずに決定するのがリーダーシップか?
まぁもちろん、全部聞いてたらしょうがないので、ある程度は上から決めるしかない。
決断力があるとかって言う褒め言葉がさ、自分勝手の裏返しに聞こえてならない。
一回聞かなかったせいで、みんな好感度を下げた例だなぁと感じた。

んで修学旅行は、たぶんこの新校長じゃ、より多くの人を失望させる答えを出しそう。
これたぶん、子供達は将来、旅行に行けない人を悪者扱いする思い出になると思う。
逆に、行きたいって言ってる人を非常識な悪者扱いする人と対立しそう。
どっちからもギスギスする結末になりそうだわ。
まだ2回しか見たことがなく、マスクしてるから顔も知らない人の悪口は言いたくないが。
説明会と同じ失敗を繰り返しそう。
ってか、学校の先生も大変だな。
正解がないものでどう提案したって誰かから嫌われる宿命だ。

今回はせめて「全員で」を強く主張しなければ良かったのになぁと思う。
別にコロナじゃなくても、修学旅行に行けない家なんて時々あるわけだ。
だからって修学旅行自体を中止したりはしない。
今だけ、全員じゃなきゃ行かないって強く主張して引かないから、資質の問題を感じる。
よそは行き先を変更して旅行に行くが、うちは完全中止になるだろう。
このまま校長が誰の意見も聞かなければな。
ホントにせめて他の学校の事情を聞いて参考にして、意見を曲げて欲しいところ。