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2008年 4月 30日 のアーカイブ

ガソリンにかかる税金が4月だけ安かったせいで、スタンドでいつからいつまで、何円安くするかで、
競争が起ったり行列が出来たりして、このことを「混乱」と呼んでいるけどいかがなものか。

別にガソリンに限ったことではなく、ライバル店との価格競争はしなきゃいけないし、
他の品目を扱っていても卸値が変動することは一般的にあることだから、
在庫の管理能力関係で不利益を得るスタンドがあったとしても、同情に値しない。
むしろ、全国的にガソリン価格が注目され、価格競争が起った今の状態の方が自然なのであって、
どこのスタンドでもどうでもいいと思ってる人だけを相手にして来た店がツケを払っただけでしょ。
実際、今回早く値下げしたスタンドは、安いと言うイメージを確立し、大もうけだと思うよ。

今回は、安くなる期間が一ヶ月だけだったことで、消費者の行動が偏ってしまったけれども、
たとえば奇数月と偶数月で、上がったり下がったりを何度も繰り返してたら、ここまで偏りはしなかったはず。
上がったり下がったりしたら大変なのはスタンド側だけなのだが、
大変でもそれに対応できるスタンドだけが生き残ってくれた方が、消費者は嬉しいと思う。

公共交通機関が整備されてない地方では、たとえガソリンが値上げしたり値下げしたりしても、
そのせいで乗用車の需要が上がったり下がったりすることはなく、
生活に必要で乗ってるんだから、生活に必要な分のガソリンは必ず消費される。
どこかのスタンドが潰れたら、それ以外のスタンドに必ず流れ込む。
むしろ、価格を安くできないスタンドがドンドン潰れて、安くできるスタンドが大きく展開してほしい。
つーか、そうなるのが自然であって、競争力がないスタンドでも生き残れるのは不自然。

ガソリンを安く提供できないスタンドほど客が減ったという、いたって正常な競争だから、混乱ではない。
なんか、テレビではあまりにもスタンドに同情する立場で報道してるけど、その必要はない。
スタンドに同情して、悪いのは国会議員だとか転嫁してるけど、今回は国会議員のせいじゃないよ。
悪い法律をやめさせたい人達が、頑張って税率を下げた事に問題はないし、
逆に、悪くてもどうしても必要で税率を上げたい人達が頑張るのも問題はない。
今回は税率の問題だったけれども、税率関係なしに値段が変動することだってあるわけだし、
潰れるスタンドがあっても、別に経営者の責任以上の何かは絡んでこないでしょ。

スタンドを経営する当事者だけは、この問題に敏感になるのは必然だけれども、
一般消費者まで、ガソリンの上がったり下がったりを混乱などと呼び、文句言ってるのは勘違いしすぎ。
単に、安くなって嬉しいとか、高くて不満だとかの問題を、国のせいにしたいだけ。