柳沢敦

1955 letters | 638 views | コメントする

今彼は、日本が勝てない原因、戦犯みたいな扱いを受けて、好ましくない状況であると同時に、
試合後のコメントで一世風靡を試みるなかなかの芸人である。
http://www.chunichi.co.jp/06wsc/news/2006061990144723.shtml



柳沢はフォワードとしてW杯に出場している。
ディフェンダーとキーパーに取られないように、ゴールにボールを蹴りこむ簡単な仕事。
彼は、サッカーで点を取ることに関する日本代表である(と世間では思われている)。
それなのに点が取れないなら、仕事をクビにしろと言うのはもっともな意見だ。
確かに、仕事さぼってたらそうなるよなぁ。
でもね、彼だけは点数を取るためのFWじゃないってのがあたしの見解。
代表でずっとヒデに叱られ続け、代表に最も貢献している人の一人。
ヤナギが走らなければヒデのパスも通らないし、高原のフリーも生まれない。
現時点では実質、得点は高原一人に託し、高原を最大限に引き出すためのヤナギ先発である。
それはドイツ戦では大当たりしたし、オーストラリア、クロアチア戦でもうまく行きかけまでいった。
彼がゴール前でパスを選択することが非難の対象になったが、
そりゃ彼の技術ではシュートよりパスの方が賢明だからだと、あたしゃ彼をかばいたい。
現に、パスせずシュートを狙った結果、それが相手キーパー正面にユルユル行ってしまったり、
そして今回最大の非難を受けている珍事を、ついに巻き起こしてしまったではないか!

珍事とは、急にボールが来たので得点よりキーパーの股抜きを選択したこと。
フォワードはなんのために走っているのか。
ゴール前でフリーになっておきながら、自分にボールが来たことを「急に」と表現するという、
インクレディボーでアーティスティックで、サッカーであることすら忘れさせる潔さ。
急にボールが来てミスしただけなら、並以下の無能フォワードであり非難もやもえまい。
ところが彼は広大な無人のゴールより、絶望した相手キーパーの股の間にボールを通した。
なんだ?本当にサッカーか?新ルールか?芸術点狙い?
急にボールが来て、シュートも出来ないほどの臨界点で、得点に無関係な股抜き達成。
これが出来る人が他に存在するだろうか。人生で再び見ることが出来るだろうか。
まさに国宝級。フィーゴがポルトガルの至宝なら、柳沢敦は日本の至宝。
ドリブルで主審に突っ込んでうずくまる玉田では、足元にも及ばない歴史的偉業。

絶対に勝たなければいけない今、いかに芸術的な才能を発揮しても意味がない。
あたしゃブラジル戦でも柳沢が見たいし、1トップの3-6-1が一番勝てそうだと思うけれど、
再び彼を先発させたら、選んだジーコも戦犯にされかねないのでさすがに無理だろう。
フランス大会の城彰二と同じ立場だよ。
勝利よりも国民の納得を求めるなら、高原も柳沢も次は出せまい。
この国宝級プレイが、彼の最後の日本代表での活躍となるだろうな。

いや、偉業達成を理由に柳沢が好きだという話になってしまったが、それはそれであり、
ともかく彼は、そんな偉業を達成できるほどに点を取るのには向いていない。
点を取るのに向いていないのに、足折ってるのに日本代表に選ばれ、しかも先発するほど、
また、高原がプレスしてるのに柳沢がさぼってボンヤリしても、未だにヒデに叱られっぱなしでも、
それでもいるといないとでは日本の攻撃の質が段違いに変ってしまうくらい、彼が必要なのだ。
まーでもこの状態で彼を出して、また無得点だったら帰国時命に関わるから出せないよな。

明日のブラジル戦はつまらない消化試合になるかも知れない。

たぶん関連のある記事:

コメントは終了しています。