それでもホエイには戻れない

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体重×2gのタンパク質を摂取しろという説が一般的だが、それはどんなタンパク源でも一緒なのかと。
食事から摂取してもホエイプロテインから摂取してもカゼインプロテインから摂取しても同じなのかと。
いや、そんなはずはないし、その差も極端に大きいはず。
特にホエイはダメだという話。

これも良く言われることだが、ホエイプロテインは吸収が速いため、数時間しか効かないらしい。
その数時間が過ぎたら血中に取り込まれたアミノ酸がどうなるのかってのを調べたら、
肝臓で代謝されてエネルギー源になるらしい。
使える糖が足りなければ糖になるし、あまってれば貯蔵しやすいように脂肪になる。
この理屈では、ホエイプロテインはせっかく飲んでも、多すぎるとただの余剰カロリーになってしまう。
じゃあどれくらいが多すぎるかというと、多くのホエイプロテインのラベルに表示されてる一回分は多すぎる。
あれはホエイプロテインの長所である、一気に血中濃度を上げる事が出来る量が書いてある訳で、
トレーニング後などの狙ったタイミングで過剰にアミノ酸濃度が上がった状態を作るためだ。
そうすることで筋肉に何らかの刺激を与えるというメリットがあって、わざと多すぎる量を摂取するので、
そのメリットがある反面、多すぎるから肝臓で代謝される量も多くなる。
せっかく体重×2g摂取しても、まとめて飲んでたら何分の一とかしか飲んだことにならなくなる。

じゃあ一回に飲む適切な量はいくらかというと、そりゃ体重×2gを飲む回数の理想値で割ればいい。
よく2時間おきでホエイを飲めとか言われたりするが、仮に寝てても起きて飲むとして、
たとえば体重75㎏の人が150gを12回にわけて飲めば一回13g位が妥当なラインと言える。
その2時間おきの13gの他に、トレーニング後は普通に1スクープ飲んで血中濃度を上げる。
実際は食事からもタンパク質を摂取するから、10g以下を何度も飲むのがちょうど良いだろう。
そんな面倒なことはしてられないよな。
だからホエイプロテインはトレーニング後だけにし、体重×2gのタンパク源は他で確保すべきなんだよ。
牛乳割りで固める方法はスロトレの先生が本にそう書いてたから広まったらしいが、
ヨーグルトの上澄みがホエイなのと同様、胃で固まった牛乳の上澄みがホエイであり、
ホエイを固めるわけじゃないからあんまり意味がないと、あたしは思ってる。

だから、タイミングより量を優先するならカゼインを買うべきだし、理想はホエイもカゼインも飲むことだ。
あたしは両方買うのは面倒くさいし、ホエイだけ買ってささみを食いまくるみたいな生活は無理だし、
せめて混ぜてあるプロテインを買うしかない。
安いからホエイを買いたくて肩入れして、ホエイでもカゼインでも大差ないという結論を求めて調べたが、
調べるほどにホエイではダメだという結論は固まってしまった。

ただし、常にアミノ酸の濃度を低下させないよう努力をしないとすぐ異化するとは思わない。
筋肉を異化してエネルギーを得なくても良いほど、十分な糖があれば大丈夫だろうし、
肝臓で代謝されたアミノ酸は次は糖としてカタボリックを防ぐ役割に転じてくれるはずだ。
夜中まで起きる必要も、持続性を気にする必要もないが、
一日必要量にこだわるにはホエイ以外のタンパク源じゃないとダメだろう。

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