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総合的に、宇宙世紀のシリーズよりダブルオーの方が面白いと感じた。
最後の方は解決しなきゃいけない人間関係が多く、SEEDと同じで思想の押し付け合いで嫌いだったが、
それ以外は非常に楽しめた。
で、やっぱりセカンドシーズンもリアルタイムでほぼ毎週見てた様で、記憶に残ってるところが多かった。
ただしその時は全然話をわかってみてなかったし、それでも面白がって毎週見てたわけだから、
今まとめて見てようやく話を理解してたら、そりゃ当然もっと面白がるさ。
結局イノベイターはニュータイプと同じもので、目指した物がわかり合うことだっていう回帰だったが、
宇宙世紀シリーズで既に、心が通じ合っても心同士で喧嘩するからダメって結論出したはずだ。
ダブルオーでは通じ合ったおかげで和解したケースもいくつかあったようだが、
最初から通じてるイノベイド同士でも裏切りがあったりするっていうシーンもあり、
わかり合うことの条件が、イノベイターへの覚醒ではないという点が宇宙世紀シリーズとは異なる。
お互いの何をわかり合えばいいのかってのは、やはり能力の低さを許すことでしかない。
スミルノフの息子は、スミルノフに母を救う能力、自分を救う能力を求めたが、
そこまでの能力はなかったんだと言う事を認識し、許すという和解に到った。
ソーマピーリスは、その親を殺した息子に、親と和解し許す能力がなかったと理解し許した。
カタギリがイノベイドについた理由をグダグダ語ったが、実は恋愛感情を抑制する能力の不足だったことを、
スメラギは理解し、逆にカタギリもスメラギが過去を忘れる能力不足ゆえ敵対したことを許した。
ダブルオーでのわかり合うってのは、良い所を尊重するのではなく、悪いところを許すことだ。
能力が完璧じゃないせいで、良い事しようとしても悪いことをしてしまうし、
たとえ心の底から悪いやつでも、それは悪いことしないと生きていけないほど能力が低いととらえ、
悪いことをしたやつに復讐するのではなく、能力がないんだから許してやればいいじゃんって事だろ。
でもサーシェスはまた殺されちゃったわけで、こいつとはわかり合う選択肢はないようだ。
ダブルオーの面白さの半分以上はサーシェスが作ってたようなもので、
どんな理想を掲げても力の強いものが無慈悲に焼き払うという象徴的なキャラだ。
そんなサーシェスに対して、やはり説得とか和解を求めず銃で解決に到るしかなかった事が、
たとえ人類の大多数がわかり合おうとしても、一部のサーシェスみたいな人によって戦争は起るよと、
綺麗事を掲げながらも綺麗事は通らないよと、同時に壊してるみたいで面白かった。
セカンドシーズンもやはりピンチの描き方が圧倒的に上手で、トレミーはいつ落ちても不思議じゃなかった。
本当にギリギリの所で大勝利という展開が多く、この爽快感が大変惹きつけられた。
ラストの方で、ガンダムが全機出撃してるのに母艦がトランザムして、数が合ってなかった様に思えた。