ヒカルの碁
子供が病気した時にいつも行く医者に、ヒカルの碁っていうマンガがズラーっと置いてある。
あたしゃそのマンガを読んだことがなくて、ゲームボーイアドバンスでゲームだけしたことがあった。
ゲームの内容は、ルールを教えてくれる所から始まる初心者むけの囲碁そのもの。
マンガと同じ登場人物がいろいろと出てきたようだが、本編を読んでないから嬉しくはなかったが、
読んでないと楽しめないと言うことはなく、親切な内容で囲碁を覚えて対局できる良ゲーだった。
難点を言えば、囲碁自体が難しすぎた点だ。
いや、小学生でも遊べてるくらいだから、難しいんじゃなく、理解する能力の欠如なのだが、
あたしにはどうしても、囲んでるんだか囲まれてるんだか、微妙にどっちが勝ってるかわからない所があった。
その勝ち負けはゲーム側が判断してくれるから大丈夫だが、生身の人間とは碁は打てない。
また、囲碁には専門用語が多数あるようで、その専門用語は終始飛び交うので、
チュートリアル的な内容をいいかげんに飛ばしてしまうと、後から復習しないとわからなくなる。
ゲームを先にやって、囲碁はゲーム内でちょっとやった程度で、飽きてもうやってないのだが、
小児科に置いてあるマンガの単行本を嫁が読んでいた。
1巻を読んでると言うことは、今日から読み始めたということだ。
うん、そうか、小児科に来た時だけ読んで読破するつもりなんだな、と理解した。
初めてのマンガを読む時って、今後どこまで追いかけるかっていう決断を伴うので、ある程度覚悟がいる。
それが5巻くらいで完結するなら気軽に読めるが、こんなに長いマンガをよく読み始めるなと。
自分は読まないつもりだったが、中身をちらっと見たらゲームに出てきたキャラがいたので懐かしくなり、
気軽に読み始めたら止まらなくなって、1巻を全部読み切って、2巻以降買おうか悩んでる所。
日本のマンガはほとんどが週刊誌とかの連載だから、来週も読みたいと思わせる書き方がうまい。
小学校の時に流行ったキン肉マンだが、いまだに先が楽しみで単行本を買い続けている。
くだらなくて嘘くさくて子供だましで、重いものが先に落ちるような低学歴マンガだが、
面白くて続きが気になって、単行本を見つけるとついつい買っちゃう。
しかも、読み返す率が高いので立ち読みで済ますことも出来ない。
本気で悔しいが、キン肉マンがもしあと10年続いたら、10年確実に買い続けるだろう。
そんなキン肉マンと同様に、ヒカルの碁も先が気になってやめられなくなってしまう魅力がある。
オバケに取り憑かれる話はゲームをやってたので知っていたが、
碁は興味ないのに仕方なくやるハメになる展開は、そこから碁の魅力にひかれていく展開が面白い。
最初からサッカー大好きなキャプテン翼ではなく、ボクシングなんてやりたくない矢吹丈なわけだ。
1巻の時点ではまだルールもわかってない主人公だが、コイツが強くなるんじゃないかと期待しちゃうわけだ。
どうしてこんな碁を知らないドシロートが、最強のオバケに取り憑かれてしまったのか。
それは主人公に才能があったからだよ、みたいな展開に早くなって欲しくて、マンガが止まらなくなる。
さて、2巻以降どうしようか。
小児科で座り読みしに行くわけにも行くまい。
オトナだから買っちゃうか。