これで売れないわけがない

以前から「ナントカ大好き人間」みたいなことを言う人の心情を考えたりしていた。
カレー大好き人間は、単なるカレーが好きな人間だろうが。
そのことについて、先ほど「タンパクオトメ」と言うプロテインのネーミングで納得いった。
オトメを売ってるわけじゃなくプロテインを売っている。
ただのたんぱく質の粉にタンパクオトメと書いて、かわいいマークを付けるとバカ売れする。
おそらくそのかわいいマークがタンパクオトメちゃんなんだよな。
たんぱく質で出来た気持ち悪いオトメではなく、たんぱく質が好きな大好きオトメのマークだ。
そうそう、これがカレー大好き人間と一緒で、タンパクオトメと言うカテゴライズなわけだ。
人間には自己アピールという習性があり、自分の好きな物が何かを言いたくて仕方がない。
しかも少し誇張したい。
カレーが好きって言う当たり前のことじゃインパクトに欠ける。
けどカレー大好き人間なんですって言えば、かなり常軌を逸した極端なカレー好きだと主張できる。
サルとメガネザルは違う種族だと言わんばかりに、人間とカレー大好き人間を区別しようとする。
現実はただの人間だけれども、他人にカレーが好きな人間として扱われたい時の自己紹介だ。
同様にプロテインにタンパクオトメと名付けると、たんぱく質を他人にアピールしたい女が飛びつく。
実際に栄養としてたんぱく質が欲しいだけの人はこんなコスパの悪い物は買わない。
そうじゃなく、プロテインを飲んでますと人に言いたい層の財布をガッチリつかむと言うことだ。

自分はたんぱく質を摂取しているかわいいオトメですって投影できる、かわいいマークが付いてる。
こんな完璧な商品の売り方はそうない。
天才的だ。
ただマークがかわいいだけだったら売れなかったかも知れない。
そのかわいいマークが自分だよと投影できてこその成功だ。
粉なのにオトメを売ってかわいいマークを付けるなんて、商売の神が考えたとしか思えない。
日本で物を売ると言うことはこういうことだと感心する。

そこでこれを参考に、めちゃくちゃカレー好きな人に売れる商品を想像してみた。
カレー大好き人間じゃなく、もっと極端にカレー好きだとどうなるか想像した。
「カレーバカ」でめちゃくちゃ汗流してカレー食ってるイラスト付けたらどうだろうか。
そう言うレトルトカレーを出せば、別に中身が美味しいかどうかに関係なく売れまくる気がする。
いやもちろん継続して売るためには中身も関係するが。
じゃぁ自称カレーバカが買いそうな、普通のカレーより何かしらの極端を行えば良い。
辛すぎるのはカレーバカじゃなくて辛さバカだから違う。
ニンニク入れすぎとか風味強すぎとか、一般向けでない味をあえて狙えば売れると思う。
大盛りにするのも良いかもしれない。
自称カレーバカの人がリピートして話題にもなる気がするがどうか。
タンパクオトメがなぜ売れるかわかる人なら、こういう発想もわかるだろう。

たぶん関連のある記事:

コメントは終了しています。