ダブルオーファーストシーズン
SEEDはまとめて見ても全然面白くなかったのに、同じような子供騙しでもダブルオーは大変面白く、
駆け抜けるようにファーストシーズンを見終わった。
そして気がついたのは、本放送時にほぼ毎週リアルタイムで見てたと言う事だ。
自分ではあんまり見てないつもりだったが、それは毎回なんとなく見てたから話を理解出来てないだけで、
あらためて見てみると、毎回どこかしら印象に残るシーンがあって、下手したら全部見てたかも知れない。
キャラの書き分けについていけないし、登場人物の名前が覚えられないし、
そもそも世界が三つに分かれて争っていたという事実を本放送時は意識してなかったので、
どこの組織の誰となぜ戦ってるかって事もよくわからず、かなりいい加減に見ていた事になる。
今回あらためてまとめて見たところ、どんどん次が見たいと思わせる面白さで、止まらなくなっている。
どうしてSEEDと差がついたかって事では、やはり戦闘の緊張感が一番大きいかも知れない。
SEEDでは、ガンダム以外は倒されるために出てきて、ガンダム同士は引き分けるために戦う。
なんやかんやと理由を付けて撤退し、またすぐ同じ顔ぶれで戦うことを繰り返し、マンネリ化する。
ダブルオーでは、確かにガンダムとその他の機体に性能差がある状態で話が始まるが、
一度ダメだとわかったら次は違う作戦で戦おうという学習がある。
その上、単に操縦が上手いだけじゃない個性的なパイロットが敵味方に揃っていて、
アリーアルサーシェスとかグラハムエーカーが出てきただけでワクワクし、毎回楽しめる内容だった。
SEEDは思想の押し付け合いの戦いであって、モビルスーツ戦はおまけみたいな所があったせいで、
戦闘中でもお互いに正義を語り合うばかりで口喧嘩みたいだったが、
なんか言いながらも戦いをやめずどんどん切り裂くエクシアには快感を覚える。
また、SEEDとは追い詰められ方と救い方の描写に大差がある。
精神的な欠陥のせいですぐピンチに陥るマイスター達と、ギリギリで救いの手が入る展開が面白い。
もうダメって所で地表から射撃、もうダメって所でトリニティー、もうダメって所でトランザム始動みたいに。
人間模様としては、SEEDは登場人物が各自の正義をみんなに押しつけようとしたが、
刹那はゴチャゴチャ言わずに勘だけで敵と思った相手を切り刻むし、それを押し売りはしない。
理解を求めて説得優先のSEEDと、理解を求めず戦闘優先のダブルオーってのが決定的に違う。
喋れば喋るほど嘘くさかったSEEDより、プライベートな事情でテロ行為を行う話の方が現実味がある。
どうせフィクションなんだから、その嘘くさい部分をことさらアピールしないでくれって事だな。
脳量子波という言葉が正しく聞き取れず、本放送時からずっとノウリョウシヤだと思ってた。
脳の中にノウリョウという部分が存在し、そこを使って普通は見えない何かが見えるシヤだと思ってた。