秀策の棋譜

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ヒカルの碁が流行ったのは、囲碁の強いオバケが魅力的だったからに違いない。
オバケが出てこないただの囲碁マンガだったら、地味でマニア向けの話になっていたに違いない。
実際、オバケが成仏してからの囲碁マンガは、面白くなくて眠くなったりしていた。
だから、あたしは単行本を左為編までしか持っていない。
そもそもこの単行本を買ったのは、小児科の待合室で読んでハマったからなのだが、
嫁が先日、その小児科で続きを読んで面白かったらしく、だったら続きも買おうかと検討中。
聞いた情報では、ヒカルは左為が消えた後、秀策の棋譜を並べて勉強してるんだってさ。
毎晩左為と戦っていたやつが、今度は左為ならどう戦うかを棋譜から学んでいるんだね。
左為は神の一手を極めるまで成仏できないと言っていたのに、極めずに成仏してしまったのは、
自分よりヒカルの方が神の一手に近いと悟ったせいだと解釈している。
といっても左為は現代の誰よりも強く、ヒカルはまだプロになりたてでそれなりの実力。
左為の方がまだ強いけど、ノビシロはヒカルの方が上だという判断だったのだろう。
だったらヒカルがもう少し強くなるまで、毎日鍛えてやればもっとよかったのだろうが、
左為の判断では、もう先生がいなくても一人で強くなれるっていう事になったようだ。
最後に囲碁の歴史上の最高の対局をヒカルに見せたし、もういいってことになったんでしょ。

で、先生がいなくても強くなる方法として、ヒカルは秀策の棋譜を選んだらしいのだ。
プロの著書にはたいがい、詰碁と棋譜並べをやれば強くなると書いてあったし、
ヒカルの碁に出てきた名門囲碁部も、対局の他に詰碁と棋譜並べをやってるって書いてあった。
ヒカルは左為との対局ばかりで、詰碁とか棋譜とか全然やってないようだったがな。
あたしは近頃ようやく、詰碁をやれば先が読めるようになるから強くなりそうだと実感したが、
棋譜並べの方はまだ一度もやったことがない。
詰碁は本一冊持ち歩けばどこでも出来るけど、棋譜は盤も石もないと出来ないもんな。
家でそんなことしたら子供にグシャグシャにされるし、夜中は眠たいしでなかなか出来そうもない。
で、棋譜並べとは行かないまでも、棋譜を鑑賞して何かを得たいと思っているわけだ。
正直、まだプロの対戦を見ても解説がないと何を争っているか、どっちが勝ってるかもわからない。
せっかく幽玄の間に有料で登録し、名人戦とかを棋譜で見てもあまり面白くない。

ここはひとつ、ヒカルと同じく秀策に絞って、棋譜鑑賞しようと思ってググってみた。
そしたら、秀策の棋譜がPCで一般的なSGFファイルで配布されている所を見つけた。
棋譜だけでなく、書籍に載っているプロのコメントや参考図までまるごとSGF化されていて、
そこまでやるとさすがに、現在日本で施行されている法律のいずれかに抵触しそうに思えた。
まぁ、書籍は高いしSGFの方がありがたいので、FlashGetのサイトエクスプローラで全て入手しておいたが。
これまでは配布だけが犯罪だったが、今後はダウンロードも犯罪になるかも知れないので今のうちに。
その配布サイトをリンクすることも共犯になれかねないので紹介しない。

で、いくつか棋譜を鑑賞してみたけどやっぱり全然サッパリどうにもならん。
囲碁の問題は面白いのだが、対局したり観戦したりがこれから面白くなるのかどうか不安。
前回のNHK杯は知らない人同士の対局だったけど面白かったよ。
解説がうまかったのかもね。

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