亀田の次男大毅
長男の八百長にも呆れたけれども、次男はもう一生リングに上げたくない最低野郎だった。
なんだあの一家は。
次男は今まで無名の外人とばかりやってたから、その実力はわからなかった。
しかし今回はまかりなりにも最年少でのタイトル挑戦であり、挑戦者も十分に自信を語っている。
だから、それなりに実力があり、楽しい試合を見せてくれるんじゃないかと少しは期待した。
王者は勝てればそれでいいって感じだったのに、挑戦者はKOするっているし、負けたら切腹とか言い出す。
本当に、まるで互角の実力同士で戦うかのような様子だったから、期待して当然と言えよう。
試合が始まって、3ラウンドあたりまで、期待したものとあまりにも違って、理解に苦しんだ。
こいつら、二人とも何がしたいんだ?
これはタイトルマッチだろ、スパーリングやハンディキャップマッチじゃないよな。
その疑問は終盤で内藤の実力が発揮されることで解決され、同時に内藤のうまさに興奮してしまった。
それにしても大毅については、ただの嘘つきであったという結論を出さなければ、試合内容を説明できない。
少なくともあれはKOを狙う戦いではないし、命がけの覚悟がある戦いでもない。
ボクシングを知らない素人をダマして、なるべく実力が拮抗しているかのように見せるため、
最初から戦いに行かず、なるべくリスクを冒さず、失格にされない程度の積極的反則でスタミナを奪う。
正当なパンチでは勝てないからって、ローブローや頭突きで世界タイトルを取る気だったのか。
せめてボクシングをしろよ。
兄は八百長をやったけれどもボクシングで戦って見せたが、弟はそれすらしないで帰った。
あんな卑怯者がいい気になってカラオケを披露していたのかと思うと、兄の八百長以上に腹が立つ。
兄と同様、あまりの実力差をカモフラージュするため、本当に強い相手と戦うときはとにかく耐える。
耐える際、何にもしないと素人目にも負けて見えるから、とりあえず前に出る。
前に出ても、ガードのポーズをガッチリしていれば、痛いけど倒されないで見せることは出来る。
興毅の時は一方的にやられて可愛そうって思って見てたが、大毅はあからさまで下手すぎて軽蔑した。
とにかく最終ラウンドまで生きてれば、判定なんだから実力差はそうないように、素人に見せる事が出来る。
終盤になって、最後まで持ちそうだという時点から、ようやく戦局に変化があった。
前半で大毅のガードをたたく内藤のパンチがすごく大振りで下手だなぁと思って見ていたのだが、
終盤でガードの甘くなった大毅にあの一見下手なパンチが良くあたり、トリッキーだったことに気がつく。
あれでポンサクレックを倒したんだろうなと納得できるほど、かわしづらいうまいパンチだったと知った。
日本人ボクサーらしくない、結構好きなタイプだった。
ボクシングすらしない大毅に、内藤が一度キレたけれども、
ボクシングでかなわないからキレた大毅とは全くキレた意味が正反対だ。
ビッグマウスというのは嘘つきのことを指すのではない。
最初から勝つ気がないのに負けたら切腹とか、恥ずかしいを通り越して脳の病気を疑うわ。
未成年なのにヤクザのオヤジにたぶらかされてあんなことを言ってしまったのなら、人権問題もあるかも。
ボクシングファンはもうちょっとあの一家に厳しくした方が良いんじゃないの?
それとも、あんな下品なことをしてでも、ボクシングを盛り上げてくれるイベントとして歓迎なのかな。