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最適な囲碁の上達法は、既に読んだ詰碁を繰り返すことだとわかっているが、
今日もまた、別の本に興味を持って、ちらっと立ち読みして買ってきた。
Amazonのウィッシュリストにも入れていない、急に欲しくなった二冊だ。
実戦死活の急所、実戦手筋の急所。
本当は、成美堂の詰碁が気に入ったので、他にも成美堂の詰碁を確認しようと、
いつもの本屋のいつもの囲碁コーナーに立ち寄ったのだが、
それより先に目についた本を二冊買い、結局、成美堂の他の詰碁は確認しないで帰ってきた。
最初に手に取ったのは死活の方だ。
「実戦死活」ではなく、「実戦死活の急所」というタイトルが気になった。
死活の問題集ではなく、死活の解き方集なんじゃないかという勝手な予想をして手に取った。
中をちらっと見たら、問題集形式ではなく、テーマ図を徹底的に研究する格好。、
詰碁を繰り返し解くだけじゃなく、正解にどう辿り着くかのプロセスを意識できるかも。
これは必要な本かも知れないと、期待が高まり購入決定。
前書きは、囲碁は地を囲うゲームではなく石を取り合うゲームだという事が最初に書いてあり、
大変共感し、読む気十分。
ただ、後半は問題集でページ稼ぎかなと思える構成っぽいので、少なくとも前半に期待。
で、そのとなりにあった手筋の方は、今Amazonで確認したら中古で4000円とかになってる。
相変わらず、掘り出し物の多い本屋だ。
こっちはこっちで、手筋とはなんぞやの話から書いてある。
こっちもおそらく、手筋の問題集ではなく、手筋の解き方集だろうと勝手に予想。
中に目をやるとやはり答えを出すだけではなく、解説に重点を置いてるように見えた。
この囲碁文庫シリーズは、過去に他社から刊行されていた名著の復刻というポジションが多く、
ひと目の手筋、ひと目の詰碁、やさしい定石と同様、今日の二冊もそうらしい。
少なくとも、その過去の本がそれなりに評価されて文庫になるわけで、
自分の実力に合うかどうかはまだわからないが、全くのハズレではないだろうと期待している。
あたしゃ自分に倫理的なものが不足していると、今日もつくづく感じている。
どちらかといえば亀親父の考え方に近づくことを目標にしている自分を自覚している。
常日頃、自分で悪いとわかっていることはなかなかやりたくないものだが、
やりたくなくても、悪いことでも、そうするよりしょうがないという現実があるわけで、
現実から逃げがちな自分にやる気を出させて、やらなきゃいけないと思って頑張っている。
それでも悪いことは出来ないという心のストッパーが働き、どうしても臆病になってしまうんだな。
これは生きるためにギリギリの窮地に追い込まれていないボンボンならではの発想であって、
なりふり構わずやるしかない底辺に生きてきた人は、得にもならない道徳など持ち合わせていない。
もっと露骨に利益を求めたいと憧れと、亀親父のような発想に近くなっていくわけだ。
道徳なしに利益を追求するやつが最も強いわけで、強いやつには対抗して行かなきゃ負けてしまう。
利益追求といえばなんとかファンドとかが思い出されるが、あれも相当強かったから、国を挙げて戦った。
亀田家の利益追求にも、ボクシング界が全力で戦いに行かないと負けてしまう。
今回の騒動は、危機感を持った業界が一気に動いた結果だったんだろうなと思っている。
利益のために純粋に行動できる彼らのようになりたい。
なんとかファンドにしろ亀田にしろ、法律やルールに対する違反はダメだが、
それ以外の道徳的に悪いとされる行為については、むしろやる側に行きたいと思ってるくらいだから、
テレビとかでたくさん批判を受けてるのをみると、逆に批判してる側にツッコミたくなっちゃうわけだ。
その一つが、ゴキブリ呼ばわりに関することだ。
人間様はよっぽどプライドが高く、自分がゴキブリやブタに例えられる事を必要以上に嫌う。
一方では命の価値は皆平等だとか綺麗事を抜かし、いざ別の命に例えられると憤慨する。
ゴキブリと同等の価値では不足だというのは、自分に対する過大評価ではないのかと。
ライオンみたいだと言われればライオン戦法だと自称すればいいし、
ブタにソックリだと言われたらブタ似流奥義とか言って独自の技でも作ったらいいじゃん。
少なくとも内藤の場合、ボクシングスタイルがゴキブリの動きに似ているといわれたんだから、
ゴキブリスウェーとかなんとかを売りにしても別に構わないと思うんだよ。
そういう観点で言えば、ゴキブリとか言われたからって別に侮辱にもなってないと思うんだよ。
ランダエタにキューピーをあげることも、お返しにオムツを持ってきたことも、全くたいしたことではない。
猪木がペリカンだと言ったモハメドアリと同様、亀田のパフォーマンスもどうということではない。
ところが今頃になって、なぜかゴキブリ呼ばわりにやたらと噛みついている。
ゴキブリ発言がそれほど悪いことなら、発言の場所にいた大人の記者たちも、
その場で注意して訂正させることなく受け入れた事が同罪だし、放送したTBSも同罪だろ。
勝てば正義、負ければ悪などと逆転するものでもないんだし、今さらの噛みつきは遅い。
他の悪いことのついでに何でも噛みつく姿勢が逆に腹立つ。
あと、「反則して勝て」と指示したなどと、誤解させる報道も多い。
反則すれば負けることはあるが、反則での勝ちはあり得ない。
それは、報道する側がまだ、内藤戦が勝つつもりで行われた試合だと誤解しているからなんだな。
何度も書くが、あれは最初から勝つつもりがなく、別の目的で行われた試合だ。
八百長チャンプの興毅を守るため、あえて実力も何もない大毅を試合に出し、
それじゃ勝てないのはわかっていたが、反則攻撃で内藤に血を流させることによって、
ボクシングを知らない亀田ファンには実力が近いかのように見せる、極めて卑怯な作戦だ。
これによって、興毅なら内藤にも勝てるんじゃないかと誤解させるのが彼らの狙い。
勝ち目がなくなった終盤からではなく、最初からボクシングではなかった。
終盤に変わったことと言えば、内藤の出血が予定より少なかったこと。
負けることに焦ったのではなく、反則が生ぬるいくて相手に余裕があることに焦ったのだ。
玉だの目だので勝てるわけじゃないんだから、あの指示は勝つためではなく、ケガさせるために行われた。
あわよくばケガで引退させるための試合であり、勝つために挑んだものですらない。
親父だけじゃなく、興毅も大毅も追放しなきゃ他の選手が危ない。
八百長にしろ反則行為にしろ、亀田家の重罪はリング上での事であり、発言はどうでもいい。