雑誌の情報力
パソコン系雑誌は違法コピーの話ばかり書いて、一般人に犯罪の裾野を広げてけしからん!
と、常日頃から言っているわけだが、今回ばかりは某パソコン雑誌をほめる話。
もちろん今回も、違法な物を落とせるURLタップリなので、そこはけしからんままだが。
で、どこをほめるかというと、100号記念付録としてKNOPPIXを付けたということ。
そりゃなんだ?って人にはウィキペディア。
http://ja.wikipedia.org/wiki/KNOPPIX
すなわちCDにインストール済みのOSが付録で付いてきて、
普通のパソコンに付録CDを入れて、Windowsじゃないけど似たような物が起動する。
雑誌に付録で付けられるって事が示すとおり、それは無料で使えるのだ。
多くの一般人は、最初からWindows等のソフトが入ったメーカー製PCを買っているだろうから、
いろんなソフトが無料で使えることにそれほど感激はないだろうけれど、
PC自作している人にとってはパーツよりソフトの方が金かかることもあるわけで、
無料で使えるものをごっそりまとめてすぐに使えるよう仕立てたCDには感激してしまう。
しかも、いくら無料だからって既にWindowsが入っているパソコンに入れたくはない人向けに、
インストールしないでCDブートで起動できるものだって事がとても画期的だ。
いや、本当に画期的なのは、それをLinux系ではなく違法コピー系でやったことなのだ。
そもそもLinux系に興味があって雑誌を買う人なら、雑誌付録に付いてなくてもどうにかなる。
一般人にコピー/ダウンロード関連の悪用方法を普及させた実績ある雑誌が、
今度は一般人にこんなすばらしい物を完成品で提供してるってことに感激したのだ。
インターネットが普及して以来、パソコンが使える人とそうでない人で情報格差が生じている。
自分で調べられる人なら、わからないことはちょっとググってすぐに知ることが出来るから、
ネットユーザーは雑誌というメディアを必要としなくなっているわけで、
ネットでも調べにくい違法なことを紹介する雑誌ばかりになっちゃうのはごく自然なことだ。
調べにくい物だけでなく、関心を持ちにくいけど便利なものってのもあるから、
Windowsに満足しているユーザーが興味を持ちにくいLinux系から、
KNOPPIXを即使える状態で紹介したって事が賞賛に値する。
さすが100号記念。
さてその付録だが、なんだかんだ書いたくせにまだ試してない。
CDブートで起動すれば画像処理もオープンオフィスも何もかも使えるということはわかった。
HDDにあるOSを起動しないわけだから、アクセスできないファイルから解放される。
パーティションを区切ったり等の作業をするのにも、外部からやった方が都合がよい。
GUI付きの救済ディスクとしてでも、仮想PC内で動作させても使い道はある。
便利だと思ったらインストール版に乗り換えてメインに使っても良い。
どっちにしろWindowsは必要だから、Linuxには全く興味を持ってなかったわけで、
CDでブートするなんて発想すらなかったあたしとしては、これは大変カッキ的な付録だ。
使ってみて便利なら、ちょっと調べて詳しくなりたいな。