二度目の正月
小さい子供がいると、囲碁をやるほどのまとまった自由時間はない。
盤に碁石を置こうものなら見つかってすぐにメチャクチャにされる。
リアルの碁盤でなくても、PCに電源入れてるだけでいじりたがるから、普段は完全に囲碁不可能。
しかし、嫁とが子供が北海道の親戚に行ってるので、相当の自由時間を確保した。
その時間を囲碁に費やそうとし、具体的に何をやるかと考えた。
一番やりたいのはネットでの対人戦だったが、どうせしばらく人とは戦わないだろうと思っていたから、
今突然気持ちを切り替えて、何局か打ってみようという程の情熱はなかった。
ということで、ネットで入手した棋譜を印刷して並べることに時間を費やしてみた。
マンガ「ヒカルの碁」から入ったあたしとしては、やはり秀策の耳赤だ。
マンガを知らない人にとっては、秀策は歴史上の人物かも知れないが、
あたしにとっては左為という烏帽子のオバケであり、秀策と言うより左為の棋譜として並べる感覚だ。
これならかなり面白いはずだと期待したのだが、クソつまらなくてビックリした。
PCでSGF再生してれば楽でいいのに、自分で並べると番号を追うのに必死で何も見えなくなる。
懲りずに、録画したNHK杯を見るついでに、手元で碁盤にそのまま並べてみた。
眠気対策にはなるけれども、解説は見逃すしどこに打ったかわからなくなるしで、余計なことをしたと思った。
これをやるくらいなら、盤ではなくPCに並べた方が、後でまた再生するのにも使えていいと思う。
昔の碁はコミがなく、黒がどんどん仕掛けていかないせいか、序盤は現代の方が面白い事に気がつき、
古典ではなく現代ので、しかも並べるのが楽な、なるべく早く勝負が決まる棋譜にチャレンジ。
98年2月4日の趙治勲が、93手で終わっているのでこれに決定。
上辺ではさみあって攻め合って、そこだけで勝負が決まるので、あたしにも理解できた。
どっちが勝ってるのかもわからない棋譜を並べるよりは、勝負がわかるものを並べる方が楽しい。
何度か繰り返し並べたら、連続した着手は見なくても並べられるようになった。
こういう棋譜ばかり探して並べれば結構面白くて続くかも知れない。
棋譜並べを連続してやったら、肩はこるし中指はヒリヒリするし、そう出来るものじゃない。
持ち方にはだいぶ慣れて、碁石を落として盤面を壊しちゃう頻度は減ってきた気がする。