ドラクエとやら
最初の1はジャンプにまんまとその気にされて買ってしまったような物で、
みんながやってるから自分も楽しいだけで、一人で遊んでたら楽しくなかっただろう。
しかしその、みんなが買うから自分も楽しいってのは実はすごく重要だし、
そこを狙って売っていると言うこともわかっている。
他の人より速くクリアしたとか低レベルでクリアしたとか縛りプレイをしてみたとか、
普通プレイ以上のやり込みプレイを友達に自慢しようとする風潮を作ったのが、まさにドラクエ。
その、現在8まで出ているドラクエに、9が出るということで世間が騒いでいる。
たしかにDSで出す事には驚きだね。
なんせハードの性能が退化するんだからね。
シリーズで続いている物は進化して当然だと思ってたから、退化を選ぶ事は驚きだよ。
あんな解像度不足のハードで出すなんてと、SONY系のゲーム機買った人は特に思ってるだろう。
FFにしても何にしても、本編は性能のいいハードで作り、外伝を携帯機で出してたものな。
今月はドラクエの外伝がDSで発売されるし、Wiiでも外伝のなんとかってのがあるらしいから、
本編を出すとしたらきっと、まだ外伝が出てないPS3に、FF13とあわせて出すんだと思ってた。
と、ここで疑問が浮上する。
ストーリーが続いてるわけでもないし、システムが同じというわけでもないんだから、
どれを本編にしてどれを外伝にするかは名前だけの問題なんじゃね?
FF12なんて激しく外伝くさい。
戦闘システムがそれまでのFFとはだいぶ違うし、時代設定的な物も全然違う。
名前をFFにした方が売れるから、回復魔法はケアルにしましたっていう後付け感がバレバレ。
それを言ったらFF11なんて、そもそもネットゲームだから全然FFじゃない。
きっとFFらしいFFは10以来ずーっと出てないんだろうな。
いや、10がFFらしかったとも言えるかどうか。
そんなFFの場合は、もはや本編も外伝もあったもんじゃない。
テンツーってなんじゃそりゃ!
ドラクエだってFFと同じで、名前だけで売ろうとしてる作戦なのは理解できる。
ブランド力のあるタイトルを付けて、おなじみのスライムとかを出して、
回復魔法といえばホイミで、メタル系の装備をカジノの景品において、
という辺りを踏襲しさえすれば、戦闘システムも移動画面も全て変更して構わない。
どうせロープレを作るなら、無名の新作として出すよりも、
そのちょっとしたルールさえ守れば、ドラクエとかFFとかの名前が使えるので必ず売れる。
そういうシステムが存在する。
そのシステムに乗っける上で、たとえばFFにするならやっぱりウリは画面のキレイさだ。
SONY系の機械はグラフィックに特にこだわってるし、FFも美麗ムービーにこだわってるし、
そら当然のごとく、PS3で出す事こそがファンの期待に添う大正解だろうさ。
じゃぁドラクエのファンは何に期待するのかと考えたとき、
やっぱり美麗ムービーではなく、ジャンプにだまされて楽しんだあの時と変わらず、
友達も全員同じゲームを遊んでるから楽しいという感覚だろう。
誰も買わなくても楽しめるタイプはFF派、友達と一緒に買うタイプはドラクエ派ということになる。
そうすると、ドラクエを売るために一番必要な要素はハードの普及だ。
ドラクエ9は一番ファンの期待に添い、一番儲かる決断をした。
名前がドラクエなだけで、面白い保証は一切ないが、これは売れすぎ間違いなしだろう。