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2006年 12月 8日 のアーカイブ

このことに関する各メディアの解説に全く納得できない。
1)利息制限法で制限された金利を超えている
2)貸金業規制法により適正な手段をとれば、その超過は許される
3)出資法で制限された金利を超えていない
この状態のことをグレーゾーン金利と呼ぶのはおかしい。

そもそもグレーってのは、黒でも白でもないか、黒とも白とも取れるからグレーなんだろ。
黒だか白だかハッキリしない状態をグレーと呼ぶのは構わないが、これって白じゃん。
もし少しでも黒になりそうな要素があれば、裁判起こして白か黒かハッキリさせればいいじゃん。
それで黒になれば黒だし、そうでなければやっぱり白だし、どうして曖昧にしておきたいんだか。

あたしゃ最初、二つの法律の設定上限金利が違うことが問題なんだと誤解していた。
そこが問題なんだと言い切ってる解説も多い。
しかしその場合、法律が二つあれば、矛盾しないかぎりその両方を守るのが当たり前で、
上限が違うだけならその低い方を守らなきゃいけないに決まっている。
低い方にあわせれば両方の法律を守れるんだから、グレーではなく真っ白という事になる。
そして、二つの法律のうちの一方でも破っていれば、それもグレーではなく真っ黒だ。
どっちにしろ白と黒しかないし、もし一方を破っているなら犯罪者なんだから、
犯罪者であるサラ金を潰れないように保護し、何年もかけて段階的にやめさせる必要はない。
今すぐやめさせて、それで経営できなくなるサラ金はなくなった方が良いと思っていた。
片方が罰則なしで、片方が罰則ありだから、罰則ありの方だけ守ってるんだと思ってた。
でもそうじゃなくて、罰則なしの方も数字は超過してるけど、超過できる手続きをしてるらしい。
いや、もしかしたらその手続きの不備だといわれているのかも知れない。
どちらにしても、どれかの法律を守れば別の法律を破っていいという考え方はないので、
白と黒を混ぜてグレーにしようという発想自体がおかしいのだ。

出資法の上限はサラ金も守ってるんだから、あえてその話をする必要はなく、
この話題は最初から利息制限法とその例外についてだけ話せば誤解は生まれなかった。
で、その利息制限法に違反かどうかを分けるキーワードが「みなし弁済」なんだと。
貸金業規制法の「みなし弁済」で、利息制限法の金利を超えてもいい事になってるんだと。
利息制限法で定められている数字に、貸金業規制法で例外を設置した形だ。
その例外を撤廃すると同時に、利息制限法は罰則がないから、出資法の上限も下げましょうと。
それが今、サラ金をどうにかしてやりたい勢力の主張だ。

わかると思うが、何が言いたいかというと、これは世論操作に過ぎないということ。
本当は単に、サラ金の金利が高すぎだから下げたいっていうそれだけのことだし、
あたしも金利を下げようということについては大賛成なのだが、
その下げることによって、金銭的に追いつめて潰そうとまでしてる作戦が見え見えでいやらしい。
ダブルスタンダードであるかのように報道して、グレーゾーンなどと怪しげに呼び、
誤解によって生まれた世論を利用してまでやらないと、サラ金には対抗できないのか。
サラ金がだいぶ金を持ってるから、それに対抗するにはこのくらいやらないと出来ないんでしょ。
これっていったい、サラ金とサラ金が嫌いなどことの争いなのよと。

サラ金サイドとしては、まかりなりにも法律守って貸してるところを潰せば、
法律を守らないで貸す闇金が横行するだけといっているが、これもおかしな言い訳だし、
あたしは断然、サラ金の敵の方に味方したいが、自分がいったい誰に味方するのか知りたい。
少なくとも、マスメディアを通じて世論を動かせる怖い所なのは間違いないので、
あんまり思い切って肩入れできないのは確かだ。
どちらかといえば黒系だが真っ黒ではない程度の、グレーゾーン肩入れで応援したい。

この辺を参考にしましたよ。
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/special/47/naruhodo232.htm
http://allabout.co.jp/career/jijiabc/closeup/CU20060903A/index2.htm