未来のホエイについて

マイプロテインで買い物する気はないんだけど、アンバサダーが気になる商品を紹介してた。
昔から、養蚕とか大腸菌とかで特定のタンパク質を作らせる技術は存在した。
けどコストがかかるから、よっぽどの病気治療に必要とかでしか聞いたことはなかった。
まさか大量消費が求められるホエイを人工的に作って商品化する時代とは思わなかった。
近頃は日本人と欧米人の考え方のギャップをひしひしと感じる。
日本人はガソリン代を安くしたくてハイブリッド車を買うのに、欧米人は環境のためにEV車を買う。
日本は安全なだけでなく、まだ深刻な環境変化を感じてない快適な場所でもあるって事だろう。
日本人は健康のために野菜を食うが、欧米人は環境のために野菜を食う。
だから日本では植物性のプロテインを販売しても、健康にいいと誤解した人しか買わない。
マイプロテインだからこそ、クソ高いプロテインでも環境に優しいって言えば売れると思ってる。
どうやら500g入りで1万円、半額コードで5千円って感じなので、ホエイの数倍割高だ。
マイプロテインを利用してる人は安いから買ってるわけで、環境に配慮した割高ホエイは買わない。
全然売れないと思うけど、アンバサダーが面白く紹介したので興味本位で逆に売れるかもね。
特定のタンパク質を作る技術では乳糖も脂質も作られないので、安ければニーズはあると思うが。
その割に糖質も脂質も少しは入ってるようで、何で入ってきてるのかは謎な部分。
しかも砂糖から作るって言ってたので、それはちょっと材料が足りないかなぁと思う。
他のタンパク質をエサにしてホエイを作るって事ならわかるんだけれども。

これが環境に配慮した物だというなら、将来は本物のホエイが入手困難になると言うことだ。
環境に配慮しまくる法律が欧米で可決されていき、牛乳の生産も環境に配慮して減らされてしまう。
いつか、ホエイと言えば人工ホエイだろって時代がやってくる。
だがその前に、本当にホエイにこだわらなきゃダメだろうか。
ホエイは安く手に入る中では、消化が早くてアミノ酸のバランスが良い選択肢だ。
作れるんだったらホエイよりもっとバランスが良くて分子量の小さいペプチドを作れば良い。
どうせ安く大量生産することを目指すなら、人工ホエイじゃなく人工上位互換品の方が良い。
ホエイにこだわる理由はコスパしかない。
そういうわけで、将来ホエイが入手困難になって、人工のペプチドが定番になるだろう。
もしくはその価格が落ち着くまでは、普通に大豆のプロテインで我慢するだろう。
ホエイの模造品ってのは、物珍しいだけで何の役にも立たずに消えるんじゃなかろうか。
あ、日本人にとってはそうだけど、欧米人は喜んで買うから流行るかもしれないか。
欧米人が人工ホエイを作ってる間に、日本人が上位互換を作れば世界の市場を制することが出来る。

ホエイはすぐ血中濃度が下がるので、あたしは昔からあまり優れたタンパク質だと思ってない。
安くて美味いから仕方なく買うという物だった。
けど今はホエイが高騰し、ソイの方が安いし味付きならさほどマズくはない。
安いわけでもないなら全然ホエイは消えてしまってもかまわない。
たかがタンパク質で、筋肉がつく薬ではない。
どちらが筋肉つきやすいか比べるって発想は、プロテインを薬だと思ってる連中だ。
薬ではないし、プロテイン以外からも摂取するタンパク質と混ざって、研究結果は再現できない。
どれが効くとかではなく、タンパク質としてはコスパや味ぐらいしか見なくて良いと思う。
あたしは吸収速度にこだわりがあって、逆にホエイは速すぎてダメだと思ってるけど。

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