サントリーの飲物
ニチレイアセロラという飲物を買ったのだが、味には満足していて、しかしどうしても腑に落ちない。
ラベルに、アセロラはレモンの30倍以上のビタミンCを含んでいるという説明があって、
棒グラフで、レモンには50mgしか入ってないのにアセロラに1700mg入ってるという比較をしている。
ではこの飲物にはいくらビタミンCが入ってるかというと、10-50mgというアバウトな数字が書いてある。
レモン以下のビタミンCしか入ってないアセロラ味の飲物に過ぎないのだが、
それはそれとしてうまいからそのまま売ればいいのに、いかにもたくさんビタミンCが入ってるかのように、
アセロラ味の飲物とは関係ないアセロラの成分を書いて騙そうとする態度が気に入らない。
日本にはこういうメーカーが複数あると思っていたのだが、発売元を見たらサントリーと書いてあり、
ニチレイがサントリーだと言うことは、もしかしたら複数だと思ったのは気のせいで、
全部サントリーの関連メーカーだったのかも知れない。
他にサントリーで気になったのはビックルという飲物で、カルシウム:マグネシウムを2:1で入れてるって事で、
カルシウムだけ過剰摂取しがちな日本人は、こういう飲物を選択すべきだと一瞬思ったのだが、
カルシウム16mg、マグネシウム8mgということで、一日600mg摂取が目安のカルシウムの足しにもならない。
この量しか入れないでよくカルシウムが入ってるなんて言えた物だな。
もちろんこの飲物も味はよいので、単なるおいしい飲物として売ればいいのに、
いかにもカルシウムやマグネシウムを補給できるかのように書いて売る態度に腹が立つ。
そしてなんと言ってもサントリーと言えば、プロテインがやたら少ないプロテインウォーターだ。
よく商品名にプロテインなんてかけるなぁってほど、申し訳程度のプロテイン。
一日何十リットルも飲まないとプロテインの補給にならない。
BCAAが入っていることもアピールしているが、最低限必要な量の数百分の一なのは言うまでもない。
細マッチョという言葉を流行らせたが、この飲物では細くなる事にもマッチョになる事にも貢献できない。
そしてこの飲物もやっぱりうまいんだが、単にうまい飲物だよとアピールしても売れないわけで、
売るために申し訳程度のプロテインを入れて、それを商品名として売る戦略が気に入らない。
たとえおいしくてもサントリーの飲物を買う事が騙されてる人っぽくて恥ずかしい。
サントリーは無駄なサプリメントも売ってて、無駄とわかってるくせに芸能人に宣伝させて売ってるから嫌いだ。
だいぶ前から印象が悪かったから、サントリーを避けていたのだが、ペプシとかニチレイとか、
知らずに買ったのがサントリーだったのでさらにだまされた気分になって腹が立っている。
でも手に取るのはサントリーが多く、持ってからサントリーだなぁと戻す。
売り方が一番うまいんだろう。
以前キリンとの合併話が、創業一族の力が強すぎて破談になったというニュースがあったが、
こういう体質の会社がこういう物の売り方をするんだなと納得した記憶がある。