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テレビのディケイドは最終回で裏切られた感じが強かったが、
映画のディケイドをまとめてDVDでみたら、これらも相当裏切ってる感じがした。
まず、テレビで電王の世界だけ話が枝分かれし、それを映画でやるって宣伝したやつ。
映画のタイトルにディケイドも含まれているし、何よりディケイドで宣伝したんだから、
電王目当てではなくディケイド目当てで見に行く人もいたと思うんだよ。
しかしこの映画でのディケイドはほんのちょい役で、乱戦に少々参加しただけ。
これならタイトルにディケイドを入れるべきではないし、入れるならもっと活躍させるべきだ。
はじめから電王だけで済む映画にチョッピリだけディケイドを出し、タイトルに入れて客寄せした感じ。
映画そのもののデキにまで言及する気はないが、ディケイドの裏切りはここから始まった。
テレビの最終回と間違えて見に行った人も多いであろうオールライダー対大ショッカーは、
まぁ映画自体が悪いと言うよりは、テレビの最終回を映画で見ろと宣伝したことが裏切りだった。
内容は、テレビで最後まで記憶が戻らなかったツカサが、実は大ショッカーのボス、
泥棒の人は大ショッカーからディエンドライバーを盗んだだけっていう話で、あとはお祭り騒ぎ。
この設定に納得いかないのは、泥棒の人がツカサの嫌いな食べ物を知っていたということから、
仲がよい幼なじみか何かじゃないかと思っていたらから、赤の他人的な扱いで腑に落ちない。
設定がそれで良いとしても、なぜ記憶と力を一度失い、少しずつ取り戻す必要があるのか意味不明。
ツカサが違う世界にいけるようになった理由はわかったが、泥棒とナルタキはどうしてるのかとか、
まだまだサッパリわからないまま、完結編に続く。
完結編はテレビの最終回を宣伝に変更してまで、絶対に見せたいってほどのデキなのかと。
とりあえず一番気になったのは、テレビの話と微妙なズレがあって続きになってない感じ。
しかしテレビで本家紅渡に叱られた理由は、破壊によってしか再生出来なかったからって事で納得。
終わっちまったライダーの話は忘れ去られるので世界が崩壊しかけていて、
10周年でみんなに思い出して貰う事で復活するって話を、無理矢理変換したっぽい言い訳だが。
破壊者は再生者でもあったって事でいいよ。
しかし一番意味不明なのはナルタキのポジションで、全て知ってそうな感じでナツミに接触してたくせに、
何をどう知ってたのかわからずじまいで、ディケイドをなぜ敵視してるか、何が目的か全くわからない。
その上キバーラと仲間っぽかったのに、キバーラはナツミに付いちゃったしなんじゃこりゃって感じ。
ナツミが変な夢を見て始まった話なので、ナツミに何か能力があってキーパーソンなのかと思いきや、
その辺の説明もなく腑に落ちない。
結局ディケイドという話は、10周年だから何かしら記録を出そうとして、
おもちゃを売りたかったり映画に人を入れたかったり、無理に商売に結びつけようとアコギな事をやって、
その割に話自体は内容が良くなかったから、結果的に裏切りばかりになったんだと思う。
あんまり映画の宣伝ばかりしたり、カードやフィギュアを売るのに必死じゃなければ、
そんなに悪くないシリーズだったと思う。
しかしやっぱり謎を映画に持ち越した割りに、映画で消化不良かつ少々つながってないのは全然ダメ。
一言で言えば酷い。