基本は格言にあり

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NHK囲碁講座のテキストが面白くて、結局毎月買っている。
テレビの方は、出演してる二人がテレビのプロではなく囲碁のプロにすぎないので、
やってる内容自体は面白くても、見せ方が地味で残念な時もあるが。
テキストの方は面白い内容がぎっしりつまってて、むしろテレビより面白いと感じる事もある。
テキストの方を先に読んでしまって、忘れた頃にテレビで復習して思い出すからちょうど良い。



格言って、囲碁に限らず、たとえば「二兎を追う者は一兎をも得ず」見たいに、
たしかに当てはまる時もあるし、二兎とも得る事もあれば、一兎しか追わず損することもある。
状況をよく見て、二兎とも追うべきか、まず一兎を追うべきか判断出来るのがベストなのだ。
でも、状況が判断出来なければ、とりあえず格言にもあるとおりにしようという指針なわけだな。

そんな感じで、どんな状況にも当てはまるわけではないけど、当てはまる場合があるのが格言。
当てはまった時の印象が強すぎて、実際より多く当てはまるかのように思ってしまう格言。
格言は万能ではないので、信じ切って自分で考えずに格言通りに打つのはむしろマイナスだ。
格言を思い出した上で、格言通りに打つかどうかを判断出来ないと格言は意味がない。
すなわち、最終的に格言通りに行くかどうかはわからないが、最初に格言通りを考えるのが良い。
最初に考えるべきスタンダードこそ格言であり、「基本は格言にあり」ってまさにその通りだと感じた。
囲碁は様々な戦況があって語り尽くすことは出来ないが、せめて語れる部分は覚えようと思った。

似たような石倉流の、ごあいさつとかナナメとかを覚える気には全くなれない。
昔からある格言をさらに少なくし、一つの格言でより多くの状況に適用しようとする意図はわかるが、
これは完全に失敗だろう。
より多くの状況に適用しようとするほど、より多くの状況を理解しないと運用できない。
より多くを一気に覚えるのは不可能なので、とりあえず何も考えずに運用が先になる。
理解より運用を先にするのは思考停止であり、思考停止をする期間が長いほど良くない。
でも、適用範囲が広すぎて、理解して運用できるようになるには時間がかかる。
http://wantech.ikuto.com/diary/55igo/2008/08_0110_1351.htm
石倉の本に再三文句をつけてきたが、本物の格言を勉強したらさらにまた、
偽物の格言との実用性の差を大きく感じた。

で、講座テキストは気に入ったが、やはり雑誌って、あとから読み返すのに不便だ。
きっとまとめて一冊の本になるだろうから、その時まで趣味が持続してれば買うと思う。

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