囲碁上達ハンドブック

万波を一気に読み終えた。
これで1300円は正直高いけれども、今まで買った本の中で一番良かった。
良かったっていう表現をしてしまうと、どういうのが良いのかという話になってしまうのだが、
とりあえず点数で一元化した話をしよう。

例えば依田ノートは世間の評判も高く、中身の濃さをみて確かにその評判に納得はした。
しかし、あたしのような初心者でも分るようにという説明は省略されているので、分らないことが多い。
基本を知らない人に、基本通りに打つだけじゃ上達しないという話がメインの本は読めない。
もうちょっと上達してからこの本を読めばもっと高評価だったかも知れないが、今のあたしには30点くらいだ。
厚みについてなんとなく理解できたこと以外、ほとんど満足してない。

地取り戦法や大ヨセ集中講義は、最初の章に書いてある説明は良い感じだが、
次章からのより多くのページ数をさいている問題と解答については満足できない。
地取りは30点、大ヨセは20点という評価だ。

石倉の最速上達法は、19路盤でどうして良いか分らない人向けに、大まかに簡単に説明されているから、
そこで躊躇していたあたしにとって、やってみようという気にさせる良い本だった。
ただし、法則だけで初段になれると書いてあったのに、法則に当てはまらない事ばっかりだし、
当てはめること自体が後付けで、迷った時に法則を思い出しても次の手を決断できない。
まわりに来たらどうやってごあいさつするか、これは周りに来たことにはいるのか、といった疑問は消えない。
とりあえず読んでみて良かった本だが、それ以上のことはやはり専門書で調べるしかない。
まぁこれなら70点ぐらい付けてもいいかな。

石の形は85点くらいになる。
先日の36手目はこの本に書いてあった事を実践したわけだが、
後から検討してみるとこの36手目があったからこそ白を分断して封鎖出来たわけで、
この本を読んでなければ逃げられてつながれてどうにもならない所だった。
また、この手で封鎖したからこそ、今までやったことのない戦いが起ったわけで、
書いてある内容については高く評価してる。
ただしやはり意味が分らない所が多く、先まで読んで読み返したりしてようやく分ったりもしたし、
いまだにまだ分らないことも多い本なので、その分を差し引いて控えめの点数。

で、今回の万波だが少なくとも90点以上に評価している。
「よくある質問」ってのが本当によくあるのかどうかっていう質問をしたくなることは良くあるが、
この本で取り上げている質問はぜひとも聞きたいものが多かった。
分らない所は自分で調べるしかなかったあたしにとって、その分らない所がより多く書いてあると、
プロの先生を丸一日拘束して質問攻めにしたのと同等の収穫さえ感じられた。
しかしこれは単にあたしのレベルにあっていただけだろう。
最初に万波を読んだとしても、書かれてある疑問はまだ発生していなかったはず。
ある程度出来るようになり、出来ない部分がどこなのかもなんとなく分ってきて、
かといって他の本を読むとレベルが高すぎてよく分らないっていう、今読むのがベストな本だった。

とにかく詰碁をやればいいと書いてあるのだが、理由は3手先を読めるようになるためで、
手数が少ない物を繰り返し練習して、暗記しちゃっても別にいいんだって。
しかも、既に買って何回も反復練習したひと目のシリーズでいいんだって。
ということは既に、だいぶ読む力は養われたのかなと思いきや、
この本に書いてある最低限の5題が難しすぎ、偶然2問正解したのみ。
もう少しレベルの高い詰碁が出来ないといけないかも知れない。

「誰も教えてくれなかった」というか、教えてくれる人が誰もいない人向け。

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