趙治勲の様子

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囲碁の勉強を始めた時、最初に買った本の著者が趙治勲。
日本のタイトルを総なめにした朝鮮人らしく、今でも現役でやっている。
あたしは国粋主義なので、むしろ強い朝鮮人がいると闘志を燃やし、
この人の本はたくさん買ったし、どういう人なのか注目してきた。
最初は、言葉もカタコトの外人丸出しだと思っていたが、全然そうでもないらしい。

本を何冊も買って読んだ以外には、NHK杯で2回見ている。
本のカバーに使ってある写真はさすがに小綺麗だが、テレビで見るとずいぶん汚らしい。
着ている物は正装だが、頭やヒゲは公園で寝てるような根無し草風だ。
最初に見た時はガッカリしたが、先日2回目の勝利を見たら、格好良くて虜になった。

あたしはまだ囲碁の楽しさがよくわかってないので、楽しくてNHK杯を見てるのではなく、
強くなるための勉強で「しかたなく」見ているから、飽きて対局途中で寝ちゃう。
眠気対策として、あえてスゴ録にいったん録画し、1.5倍速再生することで対局時間を短縮している。
1.5倍速だとちゃんと解説も早口で聞こえる。
それでもつまらなくて寝ちゃうことがある。
最近、プロ棋士の名前と顔が一致してきたので、囲碁がつまらなくても人を見て楽しめるようになった。
サッカーでも知ってる選手が出てないと視聴率が悪いことは、クラブW杯の例でわかるはず。

楽しめるほどに顔と名前が一致すると、いまNHK杯で勝ち残ってる人がすごく強いのはわかる。
その強い同士の対戦で勝ってる方は、もの凄く強いんだなと感じるわけで、
先日また勝った趙治勲も、もの凄く強い人として印象に残ったわけだ。

若い頃にアホみたいに強かったという過去より、今まだ普通に強い方がだいぶ価値がある。
ボサボサの頭も、昔強かったと思えば落ちぶれたみたいだが、今でも強い事の代償と思えば格好良くなる。
こんなに憧れる朝鮮人がかつていただろうか。

普段のNHK杯は放送時間内に勝負がつかず、終盤は省略して放送されることが多いのだが、
今回は早く終わったので、局後の検討シーンも放送され、喋ってる趙治勲は初めて見た。
解説とかしてる所も見てみたいと思った。

さて、その趙治勲で「ひと目の詰碁」の続編の「もっとひと目の詰碁」が出るので、
Amazonから趙治勲の本をいっぱい買ったあたしに、また買えとメールでお知らせが来た。
簡単な詰碁を数多くやれといわれても、あたしのレベルより簡単な詰碁なんてそんなに多くはない。
だから、ひと目の詰碁の続編なら大歓迎で買っちゃう。
予約した。

いつも通り、あたしが望む最低条件は黒番統一だが、前作で統一されてたから問題なかろう。
そもそも、第一章「生き」、第二章「殺し」なので、統一されてなくても結構だ。
生きればいいのか殺せばいいのかを間違えるのがストレスなんだから、章で分けた本がベスト。
あと出来れば、正解図は最上段で統一してくれていれば大変読みやすい。
何度も繰り返しやるだろう本は、考え得る限り読みやすさに配慮して、
最終的には、同じ内容なら一秒でも速くページがめくれるように、最初から考えて作って欲しいし、
あたしはそういう基準で選んでるので、一生読まないだろう詰碁ってのがたくさんある。
今回のも、あたしの基準を満たしてくれていることを期待する。

同時にもう一つ詰碁が発売されるようだが、そっちはあたしの嫌いな難易度順構成だし、
創作、実戦と区別するのも、どうしてその二つを一冊に詰め込む必要があるのか不明だし、
200題で300ページっていうのも気に入らない。
あたしが求めている物ではない香りが、端々から漂っているからいらない。

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