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2007年 12月 1日 のアーカイブ
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ヒカルの碁に出てくる名門の囲碁部の先輩が、後輩に詰碁は10秒以内に解くよう指示する。
普段、知らぬ間に何分も考え込んでるあたしからすると、10秒じゃ何も出来ない。
暗記した問題でさえ、読みを何通りか再生するだけでも10秒は超えてしまうし、
わからなかった問題は答えのページを読んで納得するまでに数分を要するだろう。
集中してやっていれば、一問に何分かかったかなんていちいちみてられないが、
一息ついた時に何分で何問解いたかはだいたい分かる。
少なくとも、10秒で1問、1分で6問、10分で60問解くようなペースではやっていない。
でもそこまで出来れば、30分で180問だから、一日に何冊も詰碁をやることも夢ではないな。

一応、ググってみたのだが、簡単な詰碁を繰り返すことで急所を覚えるという説明は見つかった。
逆に、難しい詰碁を納得いくまで読むのも大事というのが見つかったし、10秒だけが正しいとは思えない。
あたしが今身につけたいのは、直感ではなくむしろ読みなので、
納得いかない時は詰碁を解くソフトに相手して貰い、自分では気がつかなかった応手まで研究する。
囲碁が強くなるための訓練でやる詰碁なら、直感を鍛える訓練も必要かも知れないが、
詰碁自体が面白くなってきて継続してるんだから、10秒で飛ばすのはもったいない。
それに、10秒で解ける可能性があるのは、今のところひと目の詰碁とひと目の手筋しか持っていない。
毎日この二冊を、10秒解きで繰り返していたら、なんにも面白くないただの訓練になっちゃう。
覚えるほどやるという事には抵抗がないが、マンネリを続けていく自信がない。
強くなりたいという目標があればやってもいいが、既に目標は囲碁ではなく詰碁が強くなることにシフトし、
難しい詰碁を解くためなら、難しい詰碁に慣れる以外ないだろうという発想に至った。

とにかく今、石田芳夫の二冊が面白く、暗記するほどやりたい。
基本の方をだけ何度もやって、久しぶりに実戦の方をやったら、ダブってる問題がたくさんあると気づいた。
やはり、同じ人が同じくらいの棋力の人を想定して作った問題だから、それも当然だろうか。
基本の方では、実戦に出やすい形を扱う章だけがあきらかに手数が多くて難しく、
実戦の方でも、より実戦に近い問題は手数が多くなり、自力では解けない物になる。
すなわち、本当に囲碁の実戦をやるなら、そのくらい難しい詰碁を自然に解けてからって事だよな。
さもなくば、読めなくても負けないように、最善の手順を何通りも暗記して対抗していくか。

この二冊が面白いので、依田の詰碁も久しぶりに開いたら、やっぱり人が違うと傾向が違う。
依田のは争点にならない石がいっぱいあって、どこが争点かも探させる問題が多かったり、
中手を入れても攻め合いに勝たないと取られたり、攻め合ってお互いに生きるのが答えだったりする。
だので、あちこち見回して、何をとう問題なのか理解する所から始まる。
好みの問題だろうが、あたしはこういうのはつまらなく、石田芳夫の詰碁が面白い。
10秒で飛ばすにはもったいないほど面白い。