厚みの理解

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依田ノートの第一章を読み終わった。
厚いってどういう事なのかについて十分に説明がなされていて、
厚みを利用した打ち方や、厚みとの戦い方についても書かれていた。
十分に書かれているとは思うが、それでも分らなかった事ばかりなので、自分なりの解釈もした。



まず、取られるかも知れない寂しい石は弱く、取られそうもないつながった石は強い。
自分の石が相手の石にはさまれた時、相手の強い石と弱い石と、どっちと戦うべきか。
取れるなら弱い石と戦うが、取れないなら弱い石と戦ってはいけない。
結局相手の弱い石を強くしてしまうからだ。
モタレゼメという技術があって、はさまれている時は一方にもたれかかって打つのだが、
普通は相手の弱い方にもたれかかるのではなく、相手の強い方にもたれかかる。
相手の元々強い石はそれ以上強くしても損ではない。
それで自分も強くなってるので、相手の弱い方の石と戦えるようになるわけだ。
はさまれて弱い立場をこれで挽回した。
ところが、そのもたれかかるべき強い相手の石が、強すぎて既に生きが確定していた場合、
もたれていっても反応してくれないばかりか、原則通りに弱い方の石からはさまれてしまう。
強い方にもたれていけないからって、逆に弱い方に持たれていっちゃうと、
弱かった相手の石を強くする手助けをし、まんまと打たされたと言うことになってしまう。
というわけで、生きが確定した相手の石があると、その周辺では戦いにくくなる。
攻めたときに応じる必要があれば薄く、応じる必要がないほど厚いと理解した。

自分が厚みを作ったら、そこから6間ほど開き、相手の石をその間に誘い込むのが理想らしい。
相手が入ってこなければそこは地になるから、それはそれでいいらしい。
厚みの活かし方は知ってて当然って感じで、そこまでしか書いていない。
逆に相手に厚みを築かれた場合にどう戦うかはいろいろ書いてあるのだが、
単にその6間開いた所に先着しちゃえばそれだけで、もう厚みは小さく囲んで地にするしかなくなる。
こんなに簡単にやられちゃうなら、実利を取られて厚みを取ったなどと胸を張れるわけがない。
厚みは取るものではなく取らされるもので、すぐに潰されちゃうから損なんじゃないかと。
ここまで読んで、厚みなんて正しく応じられる相手とやると何のメリットもないように思えた。

碁は最初は陣取りゲームで始まるが、石が接してくると石取りゲームになり、
その石取りの時点で勝負がつけば中押し、そうでなければまた陣取りに戻るという流れだが、
厚みとは石を取られにくい状況を指しているようなので、石取りには有利ということになる。
しかし中盤も石取りに負けないように陣取りを続ければ、最後まで厚みは必要ない。
地を取ってしかも厚いという、趙治勲の地取り戦法の続きを読みたくなってくる。

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