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2007年 9月 18日 のアーカイブ
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中古で買った二冊の本のうち、定石の本は半分くらいまで熱中して読んだのだが、
まだ置碁しかやってないので小目の定石には興味が沸かず、途中で飽きてボンヤリ読んだ。
打つ機会を作らないと忘れてしまうだろう。
で、もう一冊のヨセの本こそ、多少は高く付いても買っておきたかった目当ての品。
とにかくヨセを基礎から勉強。

四章まである内の一章は、とにかく数えて大きい方に打てという内容。
いちいち数えるのは面倒くさく、出入りや死石があると算数もおぼつかない。
テキトーにやって損しても別にいいんじゃないかと、ヨセはあきらめたくなるような話が続く。

二章は先手になるか後手になるかという話。
相手がつがなくていい格好の所は、こちらから寄せると後手に回ると経験的に知っていたけど、
一連のつながった先手だと思っていたものが途中で切れ、先手を取られる形に驚かされる。

三章はより有利になるためにいろんな格好を例示している。
サルスベリをどうやって止めるべきかとか、ハネないでサガる状況とか、コウの形を作ったりなど。

最後の四章は手筋の本と内容がかぶる問題集。
オイオトシが利きそうだとか、ダメヅマリだなとかで、単純に1目よせるより上手い手筋を考える。
三章までの、どうするのが得かという地味な争いより、一発見えればアハ体験だから四章はおもしろい。
おもしろいんだけど、やっぱりヨセの本として期待するのは三章までの内容の方かな。

全体的に内容は易しいが、数手先のイメージを要求するので、それが出来るようになってからの本だ。
自分からよせたらどうなるかと、相手からよせたらどうなるかを、実際に石を置かずに思い浮かべ、
比較して何目の手になるかを計算するので、それが見えるようにならないと計算も出来ない。
また、「取れている」とだけ書いてあり、実際に取る所までは書いていない事が多い。
完全に素人の状態で読むのではなく、チョッピリ先が見えて読むと納得できる。

これが進級編で、その上に入段編とか有段者向けのヨセというのもあり、全て絶版。
四章のような内容なら要らないのだが、そうでないならぜひ続きも欲しい。
読んでない本がたまりすぎて、まだ手を出す気にはなれないが。