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2007年 9月 28日 のアーカイブ
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ちょっと前までは期限延長反対が多かったのに、賛成がだいぶ増えてきているらしい。
何を考えて反対してた人が、何を考え直して賛成に回ったのか気になる所。
おそらく国連から感謝状が出たとかいうことがキッカケだろう。
日本は戦争しない国だから、平和活動に対しても後方支援だけを行い、
殺し合い以外の方法で国連常任理事国を狙おうという方向性には、多くの人が賛同する所。
しかし今やってる後方支援も、本当に戦争にはあたらないのか、最近疑問が出てきた。

例えば二人の人間がケンカしているとして、その片方に拳銃を渡すのはいかがなものか。
第三者が武器を渡すことにより、相手は降参するかも知れないし、死ぬかも知れない。
その第三者は直接ケンカしてをいないけれども、勝負を左右する事をしたわけだ。
拳銃だと話が大きすぎるが、たとえ小石一つでも、味方して武器を与えちゃったら、
それは本人と共にケンカに参加した事になるだろう。
ケンカの相手からみても、今戦ってる人だけじゃなく、支えてる人も敵として認識するはず。
実戦担当と武器供給担当と、どちらから先にやっつけようかという作戦の話になっちゃうわけだ。
拳銃を差し出すのも、拳銃の弾丸を差し出すのも参戦だし、
これを国家規模にした場合、兵器を出すのも兵器の燃料を出すのも参戦にあたる。

ゆえに、平和活動に使われる油ならば、供給することが平和活動への参加と見なされるが、
戦争に使われる油であれば、提供することが戦争にあたり、即刻やめるべきである。
これも多くの人が賛同できる話だろう。
だから今、油の使い道さえハッキリさせてくれれば、派遣を続けて良いのではと言われているわけだが、
ここからは、民主党も石破も全然わかっていない話だ。

日本がアフガニスタンで米国に給油すると、そのぶん米国はアフガニスタンに油を持って行かなくて済む。
米国に置いていった余った油をイラクに持って行けば、確かに日本の油はイラクには行かない。
日本の提供した油がイラクに行かなかったからといって、日本の油のおかげて浮いた分がイラクにいけば、
日本がイラクでの戦争に給油したのと全く違わないじゃないか。
先ほどのケンカする二人の話にもどると、これは弾丸を実家に届けてやるようなもので、
実家には送られた弾丸があるんだから、今日は惜しみなく自分の持ってきた弾丸を使えという状態。
誰の弾丸を使うかが問題ではなく、ケンカしてるヤツに弾丸を与えることが問題だし、
日本の油を何に使ったかが問題なのではなく、イラクで油を使っているような国に給油するのが問題なのだ。
油に名前を書けば解決するかのような主張をする与野党とも、無能さに本気であきれてしまう。

ということで、イラクで戦争している米国に対しては、アフガニスタンで給油するのもダメ。
もし、テロ特措法に変わる新法によって、給油の条件を新たに見直すのであれば、
戦争している国に対しては給油を行わないと宣言しておかないと、またこの穴をつつかれるだろう。
といっても、戦争してる国に給油しないって、つまり米国に給油しないって事だから通るはずないけどね。
日本の平和貢献は嘘っぱちで、本当は米国貢献にすぎず、それを誤魔化してるからこういう矛盾がでる。
これはテロ特措法じゃなく米国特措法であると公言し、矛盾のない状態で話し合って貰いたい。
戦争好きの国が一番の同盟国じゃ、戦争を放棄する憲法とは両立していけないし、ホント困ったな。