初段の詰碁

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成美堂の詰碁が二冊到着し、合わせて四冊となったのだが、どれもタイトルに「初段」を含んでいる。
他の成美堂刊行の囲碁の本のタイトルを見ても、一冊除いて全て初段を対象にしたものばかり。
初段をターゲットにした本ばっかり出すのは、初段前後の囲碁人口がよっぽど多いって事だね。
ということは逆に、初段よりちょっと強いくらいで停滞した方が、対戦相手も多くてちょうどよさそう。
それ以上強くなる努力はしないで、初段の強さを安定させる努力をした方がよさそう。

どれもタイトルがまぎらわしいので呼び方を決めておく。
最初に買ったのが1級からの石田、次に買ったのが9級からの依田、
今回買ったのが2級からの石田と、3段までの依田と呼ぶことにする。

1級からの石田と比べて、9級からの依田は、正解図の位置が紛らわしく、黒番統一でないから、
いちいちどれが答えの図か混乱したり、いちいち黒番か白番か混乱する。
しかも、9級から初段だと難易度に幅がありすぎて、適正レベルの問題が少ない。
よって、新しく買った二冊の詰碁が届いてまず、この三つの点をチェックした。
正解図の位置は、二冊とも上に正解図、下に失敗図や参考図なので、混乱はない。
しかし、黒番統一は2級からの石田のみで、3段までの依田は白黒混合で面倒くさい。
難易度のばらつきは、3段までの依田が大きそう。

3段までの依田には、一手と三手の詰碁が中心だと書いてあったので、
有段のくせに一手や三手なんてどんなものかと興味を持ったので、そこも見てみた。
有段向けなので、一手の章でさえ5手ぐらい先を見ないと答えを出せない。
一手で二眼出来るわけでもなく、一手で要石が取れるわけでもなく、
この本の一手は一手で何が起こると言っているのかよくわからない。
答えのページに一手しか手順が書いてないからって、一手で終わる詰碁ではない。
有段者が相手なら無駄な抵抗はしないから、一手であきらめるということか。
この辺は納得できなかった。

2級からの石田はほとんどがちょうど良い難易度の問題だし、依田の二冊より読みやすいし、
1級からの石田と同様、攻める問題の章と生きる問題の章に分かれてるのも良い。

ということで、石田は二冊とも気に入ったが、依田の二冊は読みにくいからあまり好きじゃない。
暗記するほど反復練習したいのは石田の二冊だな。

あと、今回のが配送されるのが待ちながら、久しぶりにひと目の詰碁を全問やった。
もっと簡単だと思っていたが、暗記した問題を忘れたせいか、意外に手応えを感じた。
ボリュームあるし、簡単すぎっていうほどでもなかったので、そのうちまた忘れた頃にやりたいと思った。

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