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2007年 9月 21日 のアーカイブ
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囲碁ってどうやるの?って聞かれた時に、どうやって答えるかは常に考えている。

全然知らない人には、一番近いのはオセロだよって言うことに決めた。
ただし、オセロは挟める所にしか置いちゃダメで、囲碁はどこに置いてもいいから、
オセロで言えばカドにあたる部分に先に置く人が多いと。
それで食らいついてきたら、オセロは挟むけど囲碁は囲むんだよという事を言うことにしようか。
ともかくこの説明は、オセロくらいは出来るという人にしか通じない。
でもオセロが誰でも出来るんだから囲碁も簡単だと、比較して言うのにとても便利。
自分でやる気はないけど、話題として聞いてみただけの人にはこの説明で十分だ。

で、これ以上興味があるなら、それはもう自分でもやってみたいんだと見なしていい。
あたしは始めたばかりだから、最初は何が分らなかったかを覚えているわけだが、
その分らなかった部分を、分るように説明しろと言われればやはり難しい。
ただ、広く行われている初心者向けのルール説明に問題があるということは、強く認識している。

最も問題があると思えるのは、「囲んだ地の大きさを競う」という説明だ。
囲むと言うことや地と言うことについて、あまりにも補足すべき説明を多く要する。
だから、あたしが誰かに説明をする時は、地を競うとか言わないで、点数を競うんだと言いたい。
オセロでは、ひっくり返すと自分が1点増え、相手が1点減るわけで、
実は一箇所で2点の変動が起っている。
この2点を囲碁に置き換えると、石を取って1点、地を取って1点という事になる。
石の1点は確定だが、地の1点は最後まで確定しないということが、囲碁のルールの難しい所。

地は、お互いの納得がなければ点数として獲得することはできない。
あたしが悩んだのは、せっかく囲んだ地が、単独で飛び込んだ石に取られてしまうという問題だ。
地は、囲めばすぐ点数になるのではなく、相手が侵入をあきらめた場合に点数にできる。
相手に侵入をあきらめさせるには、侵入しても奪えないような地を作らなければいけない。
あきらめないと逆に損するという状況を作らなければいけない。
初心者にとって、ただ囲めばいいという表現は、後の理解を妨げる要素となってしまう。

このことを他人に伝えるために、まずは大きい地を作って見せて、
その中にもっと小さい地を作ってのっとられる様子までセットで説明したい。
で、今度はそののっとられた地を石ごと取り返して損させてみせる。
侵入してのっとることが出来るかどうかを予想する力が養われた時こそ、ようやく地は確定する。
いや、相手の技量が極端に低い時は、無理矢理でものっとるからまだ確定ではない。
どんな囲み方でも未確定の地になるが、未確定だと地とは呼ばない場合が多い。
地と呼んでた場所が後でのっとられる場合もあるから、地という言葉は紛らわしい。
お互いにこれ以上侵入しないことを約束し、終戦しようと合意した時こそ地は点数になる。

地の確定には、その判断材料として着手禁止点と2眼とウッテガエシまで覚える必要がある。
囲んでるのか囲まれてるのか分らないという状況では、今打った人が囲んだことになるというルールは、
ウッテガエシを覚えてでようやく理解できたから、これも地より先に覚えなきゃいけない。
そうすると、地と言うことを理解するのはだいぶ後にならざるを得ない。
では、ルール説明の時点で覚えるとすれば、囲んだ地は確定すれば点数になるとしか言えない。
どこに打ってもいいんだから、地の中に打たれるかも知れないと補足し、
打たれるとどうなるかはだんだん覚えて行けと言えば良いんだ。

ここまでおせっかいに教えなくても、頭のいいやつは特につまずく事もなく覚えちゃうんだろうけどな。

今はどうか知らないが、昔の受験生は勉強さえしてれば他は何もしなくて良かった。
学校の成績さえ良ければ将来の心配はなかったわけで、勉強好きな人は好きなことが出来て幸せだった。
今は勉強しかやらないわけにもいかないので、時間をどう使うか考えなければいけない。
対戦ばかりして勉強しない方が良いとかなら単純だが、勉強すべき物がたくさんあるので、
いったん整理してどう勉強していくか考えようと思う。
今は買った本を興味がある順に読んでいくだけだが、そのうちカリキュラムを組んで勉強したい。

①詰碁
万波ハンドブックによると、三手以上先を読む力を養うトレーニングとして重要。
②手筋
詰碁と手筋が車の両輪だと言うならこれも重要。
③基本死活
依田ノートによると基本死活は覚えないわけにはいかないので、これも重要。
④定石
多少は覚えている人を対象としたテキストや講座ばかりだから、まずは暗記しなきゃ先に進めない。
⑤棋譜並べ
ヒカルの碁で始めたくせに秀策を並べないわけにはいかないし、並べるだけで上達する人もいるし。
⑥実戦
とりあえずコンピューター、いずれは人間と。

今最大の目標に掲げる日本棋院の初段は、弱くても問題さえ解ければ達成できる事を知り、
その問題を解く力を養うのを優先すると方向転換したわけだけれども、
やっぱり段だけあって弱いのは情けないので、強くなるために勉強して、段はついでに欲しい。
そうすると上記以外にも、布石やらヨセやら勉強すべき範囲はさらに広くなる。
全部囲碁に関する勉強なので、1教科しかやらなくても良いと考えれば楽な物だが。

着実に目標に向かおうと、囲碁未来の問題を解いて応募した。
あたしは初心者だから、6級以下が対象のBコースに応募したが、全て解けたつもりで記入した。
特に、三択問題では、選ばなかった選択肢がなぜダメかまで考えて解いたので自信がある。
自信はあるんだけど、それでも見落としで間違えたりとかどうせしているんだろうな。
初段から5級まで対象のAコースの問題も途中までやってみたが、布石はどっちがいいか迷うし、
手筋の問題はコウが発生しないようにちゃんと考えたけど、出した答えに自信が持てない。
でも訓練次第で自信を持って答えが出せるようになりそうな、なんとかなりそうなレベル。
もし今月の採点結果で6級に到達できなくても、来月からはAコースで応募したい。
25日〆切ということで、応募問題を急いで先にやったが、応募が関係ない問題もたくさん載っている。