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2007年 9月 26日 のアーカイブ
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「基本死活」ってのは、基本の死活、死活の基本とは別の物だと理解している。
初心者が最初にやってみる死活は「基本死活」ではなく、簡単な詰碁だと考えている。
詰碁は読みを鍛えるもので、基本死活は暗記して実戦に応用するものという認識だ。
定石とか基本死活とかはどうせある程度は暗記するつもりだったので、手を出してみたのだが。

「これで十分 白江式 上達する詰碁」は、詰碁と書いてあるけど基本死活が中心。
「目で解く」100題というのが載っているので、暗記するのに最適だと思ってまず10問ほどやってみた。
しかし覚える前に全然解けない。
解けなくても数をこなして暗記するつもりで、あまり考えずに50問ほどやった。
しかし解けない問題を暗記するのは至難。
ひと目の詰碁みたいに解ける問題なら、繰り返してると問題を見ただけで答えが見える。
自分の読みの限界内なら、最初の一手を覚えると、その後の応手も見えるのだが、
限界を超えた場合はたとえ最初の一手を覚えてもその後の応手が見えてこない。
基本死活などというと、基本だから簡単だというイメージがあったが、
詰碁としてみるとまだまだついて行けない。
しかも、回答の変化図が少ない構成なので、まずもっと簡単な詰碁で訓練しないと全然読めない。
読みかけだが、レベルが合わなかったと言うことであきらめた。

そういえば依田ノートの最後の方も基本死活だったが、それ以外の部分もレベルが高すぎた。
つまり、依田ノートの死活以外の部分が読めるレベルこそ、基本死活が読めるレベルなのだろう。
どちらもまだあたしには必要のない物だと割り切った。

万波ハンドブックには簡単な詰碁をやれと書いてあったが、その「簡単な」の基準はちょっと高く、
自分が打って、相手が答えて、さらにもう一手打つと決まる、三手先を読む訓練が出来るものだ。
ひと目の詰碁は一手で決まっちゃう物が多く、読みの訓練に十分ではない。
実際、ひと目の詰碁を繰り返した後でも、万波ハンドブックに出てくる詰碁が難しいと感じた。
で、何をやってるかというと「いちばんわかりやすい実戦詰碁」だ。
これなら一手目を置いた後、相手の応手を読んでさらにもう一手考えないと答えが出ない。
ひと目の詰碁より難しく、基本死活よりは簡単な、ちょうど良いレベルと言えるだろう。

この本の対象は「初段・1級」なので、それでちょうど良いということは、
定石とかも初段を目指すぐらいのものを買おうかなと思っている。
ひと目の布石にも初段突破と書いてあるし、その三冊の訓練で囲碁未来対策もバッチリかなと。
それが現在のいちばんの目標だしな。

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