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2007年 9月 3日 のアーカイブ
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石の形集中講義をどこまで信用して良いのか不安になる。
先を読まなくても、愚形を避けて好形になるように打っていけば、知らないうちに勝ってるらしい。
楽して勝負にこだわらず、面白おかしく遊んで結果が付いてくるならまさに理想なのだが。

この本の構成としては、問題を出して答えを何種類も検討するのだが、
先を読めと言う本ではなく、先を読まずに打てという本なので、結果もあまり先まで書いていない。
問題の答えはすごく簡単で、すごく簡単に答えるとそれが悪手で不正解だ。
たぶんあたしのような初心者は自信タップリで全問不正解に陥る。
石倉の最速上達法にあるような「いれてください、いれません」を素直に実践してるだけなのに、
それは愚形を作らせるための敵のワナになっているという問題ばっかりなんだな。

この本では愚形になるような手を打ってしまうと、何をやっても悪いことしか起らなくなり、
好形を作ると良いことばっかりの勝ちムードになっていく問題ばかりだが、
本当に愚形か好形かだけで毎回そこまで差が付くのかが信用できない。
愚形の何がいけないかと尋ねたら、効率が悪いからとしか答えようがないわけで、
たかが数個の石の形が効率の悪い並び方をしたからって、
先も読まずに直感で打っていいんだと言われるほどの分かれ道になるとはどうしても思えない。
しかし、昨日のNHK囲碁講座でも愚形になるから良くない等という話がちらっと出たので、
実際に避けるべき形はあると思うが、時と場合によらずひたすら避けて良いものかどうか。

ほとんどの問題で「あなたはこのように打ちましたね」っていう引っかけを食らい、
どうすれば良かったかを解説され、普通なら「そんなに先のことまで読めない」と反発してしまうが、
この本の場合はそんなに先のことを読むんじゃなく、読まなくてもいいよと言ってるわけだから、
ただひたすら形を覚えて、一目で判断しろと言ってるんだから反発のしようがない。
趙治勲の地取り戦法は、ずっと先のことを読んでから一手を決めるので、あたしにはマネできないが、
この本は愚形にならないよう、好形になるように打つだけだから、マネは出来るかもしれない。
でもマネしてなんとなく打って、本当にそれで良いのかどうしても信用できない。

信用できないので、とにかく実戦でマネして打って試したい。
でも何日か打たないで読書ばかりしてたら、打つのも面倒くさくなってきた。
しかも、碁を打つより碁の勉強する方が楽しくなって、問題の反復練習を欠かしたくない。
さらにまだ読み終えてない本が多く、とりあえず買った本を全部読み終えたい思っている。
しかし読み終わったら次に買いたい本もどんどん増えていく。
そのうちの一つにこの本の続編も含まれているから、この本を信用したい気持ちは大きい。

やはり強くなるための勉強ではなく、勉強自体にハマりはじめたようだ。

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