ひと目のヨセ

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詰碁の問題集にはだいぶ慣れたが、ヨセの勉強はほとんどしていないのだが、
ちょうどよく、簡単そうなヨセの本が発売されたので買ってみた。
ひと目のシリーズは、簡単な問題がたくさん書いてあるので、ヨセも楽勝すぎを期待した。
今月はパソコンばっかりいじってたから、一冊読むのにだいぶ時間がかかった。

黒番で統一はされていないが、白番の問題には必ず、黒1、白2、黒3、などと図示してあるから、
次は白4であることは一目瞭然で、盤面以外に目を向けて手番を確認する必要はない。
確認することなく一冊読んで、一度も手番を間違えなかったので、全く問題なし。

三章に分かれていて、一章だけは簡単だったが、あとは慣れてないせいもあって難しかった。
簡単な第一章は、先手とか後手とか逆ヨセの、ABどっちを先に打つべきか問う問題。
このくらいは、囲碁未来でも連載しているし、別の本でも勉強したので、まぁまぁ楽勝だ。

二章はどこまで踏み込めるかという問題、三章はおさらい問題で、ほとんど正解できなかった。
正解できないのは良いけれど、解説図が二つしかなく、本当にそうなのか納得できなかった。
死活はもう慣れたから、正解図と異なる変化も読んで答えに辿り着けるのだが、
同じくらいの手数でも、ヨセは全く慣れていないせいでどう変化して良いかわからない。
最強の応手も思い浮かばず、テキトー対テキトーの勝手ヨミをしてしまう。
たまにはマグレで最強の応手まで辿り着いても、別の応手と比較して数えるのが難しい。
死活なら生きるか死ぬかで簡明だが、ヨセは死なないので数えて多いのが正解だ。
ヨミが出来ても、結果が良いかどうかまで判断するのがまた難しい。
詰碁の反復練習でだいぶヨミを鍛えたけれど、ヨセには通用しなかった。

出入り何目とかを数えて、大きい所を探すという問題はなかった。
ヨセは大きい所を探すものだと思っていたので、それがないというのは意外。

「ひと目」ということだが、ムチャクチャ悩み、読んだり数えたり、1ページに必死になっている。
でも、シリーズの他の問題がそうであるように、これもひと目で解けるレベルにならなきゃいけないんだな。
もっともっと難しい問題がいくらでもあって、これは入口にすぎないって事だな。
段位認定問題では出題されないから軽視していた結果、ひと目のレベルにもついて行けなかった。

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