AceKard
いつものように、調べてから欲しくなって買うのではなく、欲しくて注文してから調べている。
Ninjapas X9TFとAceKardの仕様はあまりにも似ている。
既存のマジコンではセーブタイプの選択もメディアスピードの選択も要らなかったのに、
この二つの新しいマジコンは、両方ともその同じ部分を退化させているのだ。
一見それは不自然なことだが、簡単に説明できる。
両方とも、今までのマジコンにはなかった新技術で動作していて、
その新技術は二つの退化と引き替えに出来るほどすごい。
それ以外に結論はない。
ただし、そのすごさなんて普通の人に必要とされる物ではなく、
新技術を使わなくてもゲームが動くんだから、退化はない方がいいに決まっている。
しかも、両方ともさらに別の弱点がいくつもあって、新技術には注目されにくい。
AceKardはファイルシステムが独自なので専用ソフトでしか操作できないってのが致命傷か。
しかしそれが致命傷になると言うことをわかった上であえてやっているわけだから、
AKFSじゃないと動かないソフトがあるか、後戻りできないほど高速かのどっちかだ。
FATにしておけば少なくとも、クライアントソフトは作らなくて済んだし、
既存のFATに関する資料を利用して、低い開発コストで作れた物を、わざと覆している。
致命的弱点であるはずのAKFSこそが、AceKardを動作させる一番重要な部分なのだろう。
デフラグ等が使えないことになるので断片化問題をどうするかは課題。
既存技術のマジコンでもゲームはほとんど動くし、動かなきゃ動くようにパッチすればいいのに、
どうしてここまでこだわって、あえて既存技術以外の方法で動作させるのか。
とか考えてしまうと、もうゲームを遊ぶんじゃなくマジコンを遊ぶんだという方向に行ってしまう。
行ってしまったらもう、既存の動作率の良いマジコンを持っててもこれらは買ってしまう。
マジコンを遊びたい人はX9もAceKardも両方買っちゃうってのは自然なことなのだ。
ゲームを遊びたいからという理由でこのどちらかを買った人は単なる情報力不足だ。
ちゃんと調べればこんな苦労しそうなマジコンじゃなくて普通に遊べるものが見つかるのに。
メディアはX9TFとセットで買ったKingston 1GBがAceKardでも高評価なのでそれでOKだ。
アマゾンから買ったTranscend 512MBがX9TFでKingstonより体感で速いのでそっちがX9TF用。
AceKardのセーブタイプ選択方法については、最初の頃の情報とは多少異なっていて、
全てのゲームを自分で設定するのではなく、
X9TFと同様に最新リストを公式からダウンロードし、リストにない物や間違った物だけ編集する。
個人的にはこの部分が気になったせいで、AceKardよりはX9TFだなと思ったわけだから、
このことを知ったらもうその他の障害は大したことがないように思えてしまう。
X9TFは8.3形式でしかも英数のみだから番号だけでセーブファイルも選ばなくちゃいけないが、
それに比べたらロングネームでひらがなとカタカナが表示できて問題にもならない。
いや、X9TFと比較するのは評価が甘過ぎなのだが。
X9TFはどんな風に進化するか今後に期待のマジコン、
AceKardは進化しなくてもどれだけ動き続けられるか期待のマジコン。
昨日の夜に急に思い立って注文し、土日を超えて来週いつ到着するかだな。
アマゾンだと月曜とかにすぐ来るんだけどここはどうかな。