AceKard#2
クロネコの代引きは日曜日でも到着しちゃう。
AceKardはいろんな怪しさとはウラハラに、中身はものすごい完成度だったよ。
X9の中の人に見習って欲しいくらいだ。
X9はスケルトンにキラキラなシール、AceKardは白に星柄のシール。
AceKardは多少厚く、弾性がかろうじて許しているっていうほどに無理矢理な合体。
ちゃんと抜けるか不安になって、何度か抜き差ししてみたけど、
べつに普通にプッシュ式でシャキっと出てくるので良いんだろう。
削ったりする必要はない。
完全中文のみの紙マニュアルと、24倍速CD-Rが一枚付いてきた。
一枚一枚PCで焼いたのかと思うと泣けてくる。
だが中文版のクライアントソフトやOSを使う気はないのでこれは用無し。
本家から英語版と最新ロムリストをダウンロードして使う。
このように、X9と比べて外見は完全に負けているが、勝負は中身だ。
はじめに、X9ではどう設定しても起動時ホワイトアウトなポケモンを試してみる。
日本語には対応してないと言うことだったが、あえて日本語を含むファイル名で転送。
一般に「ポ」はシステムに不具合を起こす文字なので、動作テストには好都合だ。
下画面は0577というナンバー以外は文字化けで判別不能。
ちゃんと日本語対応してるマジコンに比べたら悲惨な状態だと感じるだろうが、
さっきまで日本語どころかロングネームにも対応してないX9を使ってたから、
上画面でアイコンが出る上に不完全ながらもタイトルまで表示してるから圧倒的にマシ。
事前に公式から入手したロムリストを入れたので、はじめからセーブは4Mに設定されている。
問題なく起動して、主人公に名前を付けて、セーブして電源を切り、再び電源投入。
すると、セーブファイルを書き込んでいるという表示があって、その後にメニューが出た。
そのままもう一度電源を入れ直したら、書き込み表示なしでメニューが出た。
つまり、ゲームのセーブデータが実際にメディアに書き込まれるのは、次回起動時だ。
ちなみにX9は、次回起動しただけじゃなく、別のゲームを選んだ場合だけ書き込まれる。
AceKardは、再起動してメニューまで行けばもう書き込まれている。
これをもう一度PCにつないで見たら、自動的に512KBのsavファイルが作られていた。
savファイルはAceKardのメニューには表示されない。
対応していないはずの「ポ」を含む日本語ファイル名.nds.savが自動で作られたということは、
つまりこれって、対応してないのは画面表示部分のみということだから、
ロムを日本語で管理している場合はそのまま使っても全く問題ないということだな。
次に、X9で使っていたsavファイルを移行できるかやってみたが、これも問題なし。
常識力は4Mフラッシュだという情報も見かけるが、AceKardでは2Mフラッシュに設定されている。
他に、応援団やらドラキュラやらもテストしたが、全てデータ移行は普通に出来た。
結局、savファイルなしでロムだけ入れて起動すると自動でファイルを作ってくれるし、
savファイルを一緒に入れておけばそれを読み込んでくれるしで、利便性は完璧だ。
X9ではあちこちでフリーズしていたドラキュラも全く問題なし。
店の隣の部屋にいる某キャラに話しかけ放題、ボス戦でポーション使い放題、
図鑑見放題にワープし放題に、って、まぁそれで当たり前の動作なんだけどな。
んー、X9で動かないソフトが動くし、セーブファイル作らなくて良いし選ばなくていいし、
セーブ書き出しのタイミングはわかりやすいし一手間少ないし、
最新ロムリスト入れておけば設定しなくて良いのはX9と一緒だし、
たとえ自分でセーブ設定するにしてもX9より簡単に選べるし、
日本語表示はされないけど日本語のまま放り込んでいいのは両方一緒だし、
メディアスピードはどれに設定されてるか画面に表示されてるし、
なんかもうX9をあえて使う理由がなくなっちまったな。
作った壁紙を表示できるということぐらいかな?
でも、AceKardが良いって言う感想はX9を使ってみたからこそであって、
相変わらず普通の人にお勧めできるマジコンではない。
なんせ、専用ソフトでしかメディアにアクセスできないし、
推奨のMicroSD以外は動かないかも知れないから買っちゃいけないし、
ロムリストをダウンロードするなり自分で調べるなりしなきゃいけないし、
それに比べたらもうちょっとマシな普通の人でも使えるマジコンがあるだろうし、
なければ出るまで待つべきで、普通の人はこの二つのマジコンには絶対に手を出すなよ。
でもX9を買った人ならAceKardも買ってみたらいいよ。
AceKardを先に買った人にはX9はまだ見せられん。将来に期待。